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 ◆ 飼料用米専用品種タカナリ栽培ポイント




2017年1月12日

飼料用米「タカナリ」の栽培のポイント

東京農業大学農学部畜産学科畜産マネジメント研究室


1.休眠打破処理(タカナリは休眠が深いので休眠打破が必要)

・種籾を種子網袋(5kg〜10kg)に入れて乾燥器の温度50度Cで5日間の乾熱処理を行い休眠打破する。 ・乾燥器がない場合は、種籾を網袋に入れたまま密閉したビニールハウス内(温度は昼間40度C位)に1ヶ月間ほど置いておき休眠打破する。

・蒸気式育苗器で休眠打破する場合は、種籾が水滴でぬれないようにポリ袋に種籾入りの網袋を入れて蒸気で40度Cに加温した育苗器に7日間入れておいて休眠打破する。

2.塩水選

・休眠打破した種籾を比重1.13の塩水(硫安水でもよい)で塩水選する。 ・比重計がなければ塩水に鶏卵が浮く程度の濃さにして塩水選する。

3.播種

 塩水選した種籾は水洗い、脱水し、食用米の種籾と同様に温湯消毒器で消毒をし、催芽させて種籾がハト胸状態になったら水洗い、脱水、日陰干し、そして育苗箱に播種する。 播種量は160g/箱で播種時期は4月中旬から下旬である。

4.育苗

 播種した育苗箱は育苗器に入れ催芽させ、ハウスに移して白色の保温シートで覆う。
 5〜7日で発芽してくるが、芽がそろってきたら保温シートを外す。その後の管理は食用米と同じ管理でよい。

5.田植え

 ハウス内で約1ヶ月間育苗すると中苗〜成苗となる。
 5月中旬〜下旬に坪60株で移植田植えをする。

6.施肥

 側条施肥で田植えしても良いが、この場合は6月下旬に硫安を追肥すると多収できる。施肥量は窒素成分で24〜30kg/10a(元肥と追肥の合計)を目安とする。鶏糞堆肥等を施用する場合は、1t/10aを田植え前に元肥として施用し、耕起・代掻きして田植えする。葉色が落ちてきたら硫安などを追肥する。

7.水管理と防除

 食用米と同じで良い。防除は基本的には必要ない。出穂後は殺虫剤等の散布はしないこと。

8.除草剤

 タカナリは「ベンゾビシクロン」「メソトリアン」「ラフリルトリオン」の薬剤に感受性がある。食用米の初期一発剤を散布すると苗が枯れてしまうので、絶対に一発剤は使わないこと。もし、除草剤を使う場合は上記の3成分を含まない選択制の除草剤を使うこと。

9.収穫

 出穂は8月上旬〜中旬である。黄熟期の10月上旬〜中旬にコンバインで収穫する。刈り遅れると脱粒が多くなるので登熟したら収穫すること。多収であるとコンバインに負荷がかかりエンストするのでスピードを半分にするか、6条刈の場合は半分の3条刈で収穫すること。
 また、品種が混ざらないように良く掃除をしておく。

10.乾燥調製

 生籾は高水分であるので、乾燥機で水分14%以下(13.8%に設定)に良く乾燥させること。籾で保管・流通すること。

(備考)

 タカナリはインディカ種の長粒種で、高タンパク米である。多肥しても倒伏しない。
 種子の絶対量が不足しているので自家採種で次年産の種子確保を必ず行うこと。
 これまでの栽培試験ではこの栽培法で1t/10a(籾)前後の収量成績である(全刈収量)。

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