開催報告@ 2017年5月10日再掲示


飼料用米多収日本一表彰式、飼料用米普及のためのシンポジウム2017

開催報告



 平成29年3月17日(金)に東京都文京区弥生一丁目1番1号の東京大学農学部弥生キャンパス内の弥生講堂(一条ホール、会議室、ロビー)で、「飼料用米多収日本一表彰式、飼料用米普及のためのシンポジウム2017」を開催しました。
 事務局は(一社)日本飼料用米振興協会で、参加者は255名。参加者の20%は、生活協同組合等の組合員、役職員が参加し、その他に稲作・畜産農家、消費者、自治体・行政関係者など多くの方が参加しました。また、日本における食料自給率の向上を目指し、国内の畜産業へ低コスト飼料用米の拡大を目指し、生産から保管物流、利用畜産品(豚肉・牛乳・鶏卵・鶏肉等)、各々の段階における研究、開発などのそれぞれの立場から多くの報告と今後の課題の提案などがされました。

第一部 シンポジウム 開会11:00〜12:00
 主催者挨拶 一般社団法人日本飼料用米振興協会 理事長 海老澤 惠子
 連帯の挨拶 日本生活協同組合連合会 総合運営本部 政策企画部長 小熊 竹彦
 活動報告  「飼料用米における生産コスト低減技術の研究について」
         東京農業大学農学部 助教 有澤 岳〈農学博士〉
 事例報告  「飼料用米の保管手段の低コスト化研究報告」
         太陽工業株式会社・物流システムカンパニー新規事業営業課課長 西村 哲
 
開会挨拶
 当協会理事長が10年前の国際的な穀物の高騰による「畜産パニック」にいかに対応するかという課題をもとに発足した耕作者、畜産者、消費者の耕畜商連携による日本型循環畜産の交流集会として10回目を数える記念すべき集会であることを紹介し、同時に当協会、東京農業大学、全国農業協同組合連合会(JA全農)の3者で飼料用米の新品種の委託実証事業などが行われていることを報告しました。
 また、日本生活協同組合連合会・総合運営本部・政策企画部長の小熊竹彦様からも挨拶をいただきました。

活動報告 「飼料用米における生産コスト低減技術の研究について」は、東京農業大学農学部、助教の有澤岳氏が、飼料用米の新品種による密植と疎植の製品品質への影響について報告し、疎植の優位性を報告しました。

事例報告 「飼料用米の保管手段の低コスト化研究報告」は、太陽工業株式会社・物流システムカンパニーマーケティング室長の西村哲氏が、飼料用米の保管、物流におけるコストダウンに有効な物流に利用するフレキシブル・コンテナ―(一般的にフレコンと呼称)の籾米、玄米の野外保管の可能性について研究成果について報告し、具田的な普及への提案を行いました。

展示、試食、休憩(各自自由行動) 12:00〜12:50
   昼食時間を利用して、資料展示、試食を行いました。
 ● 資料展示参加団体
 ヤンマーアグリ、パル・ミート(パルシステム生活協同組合連合会、食肉部門)、昭和産業、 太陽工業、 秋川牧園、東京農業大学、飼料用米ブランド化

 ● 試食
 パル・ミート(米豚のしゃぶしゃぶ)、
 秋川牧園(鶏肉ミンチのボール)、
 東京農業大学(60%飼料用米給与 ゆで卵)

第二部 シンポジウム 開会 12:55〜13:40
 基調講演 「水田のフル活用」農林水産省政策統括官穀物課 課長 川合豊彦
 基調講演 「飼料用米の利用推進について」 農林水産省生産局畜産部飼料課 課長 富田育稔

基調講演 「水田のフル活用」と題して、農林水産省政策統括官穀物課の川合豊彦課長が毎年減少する米作に抗して、日本の高度に適している水田のフル活用について、国としての施策について詳細に説明を行いました。

基調講演 「飼料用米の利用推進について」と題して、農林水産省生産局畜産部飼料課の富田育稔課長が他の飼料用穀物との栄養面での比較、今後の利用見通し、利用の可能性、具体的な活用方法、事例などについて説明を行いました。

休憩・会場設営 13:40〜13:55

飼料用米多収日本一表彰式 開会 13:55〜14:50

             司 会 農林水産省政策統括官穀物課 課長補佐 小口 悠
 挨拶 海老澤 惠子 一般社団法人日本飼料用米振興協会 理事長
 挨拶 礒崎 陽輔 農林水産副大臣
 表彰式(授与者)
   農林水産大臣賞 農林水産副大臣 磯崎 洋輔
   政策統括官賞  農林水産省政策統括官 柄澤 彰
   全国農業協同組合中央会会長賞 全国農業協同組合中央会   常務理事    金井 健
   全国農業協同組合連合会会長賞 全国農業協同組合連合会   常務理事    岩城 晴哉
   協同組合日本飼料工業会会長賞 協同組合日本飼料工業会   会長      鹿間 千尋
   日本農業新聞賞        日本農業新聞        営農生活部長  堀越 智子

 受賞者挨拶  有限会社 平柳カントリー農産 代表取締役 我孫子 弘美 氏

 受賞者
(1) 単位収量の部
褒 賞
受 賞 者
ブロック名
都道府県
農林水産大臣賞 有限会社 平柳カントリー農産 
代表取締役社長 我孫子 弘美
東 北
宮城県
政策統括官賞 新山 実
東 北
秋田県
全国農業協同組合中央会会長賞  三日市営農組合
組合長 荒木 嗣正
北 陸
富山県
全国農業協同組合連合会会長賞 佐々木
東 北
山形県
協同組合日本飼料工業会会長賞 原田 芳和
九 州
宮崎県
日本農業新聞賞 地ア 啓
北 陸
富山県
                                             
(2) 地域の平均単収からの増収の部
褒 賞
受 賞 者
ブロック名
都道府県
農林水産大臣賞 有限会社 平柳カントリー農産 
代表取締役社長 我孫子 弘美
東 北
宮城県
政策統括官賞 原田 芳和
九 州
宮崎県
全国農業協同組合中央会会長賞     地ア 啓
北 陸
富山県
全国農業協同組合連合会会長賞 新山 実
東 北
秋田県
協同組合日本飼料工業会会長賞 三日市営農組合
組合長 荒木 嗣正
北 陸
富山県
日本農業新聞賞
山田 奈々
近 畿
滋賀県

休憩・会場設営 14:50〜15:00

第三部 シンポジウム 15:00〜17:50
 特別講演 「飼料用米の生産から畜産への給与、製品の出荷作業」
    株式会社秋川牧園 会長 秋川 実  氏
 活動報告 「生協における飼料用米利用畜産物の供給活動」
    株式会社パル・ミート(パルシステム生活協同組合連合会)取締役商品本部長 江川 淳  氏
 事例報告 「飼料用米を利用したSGS生産と活用事例」
    熊本県農業研究センター 畜産研究所・飼料研究室 室長 鶴田 勉  氏
 課題提起 「飼料メーカーから見た飼料用米普及のための課題」
    昭和産業株式会社の飼料畜産部 担当 多田井 友輝  氏

特別講演
 「飼料用米の生産から畜産への給与、製品の出荷作業」について、日本の農地を守る・・故郷を守る・・米余り政策の最後のエースーである飼料用米への思いを講演していただきました。
 「お米は、年、700万トンの生産でも余る見込みがある中で、飼料の消費量は、年間1600万トンで、その飼料原料の大部分は輸入である。日本の農地を守り、地方を守り故郷を守るには、飼料用米の活用なくしては考えられない。この飼料用米への国の政策の推進については、長期的視野に立った国民の理解と協力と応援が肝要である。そのためには、飼料用米の生産について、少しでも、コストが低減されるよう、その努力が求められる。そのコストの低減の大きな柱として、まずは、反収量の増加が肝要である。山口県は、その反収面では恵まれた環境にはないが、そこでの挑戦が、全国での取組について、参考となれば幸いである。」

活動報告
 「生協における飼料用米利用畜産物の供給活動」ではこめ豚、までっこ鶏を開発した経緯と取り決めた事項、飼鵜給与実績などの商品説明、供給実績、今後の可能性に説明を行った。

事例報告
 「飼料用米を利用したSGS生産と活用事例」では、
 「@飼料自給率向上対策、A飼料穀物確保・配合飼料高騰対策、B米の需給対策、C水田保全対策、→水資源・環境・耕作放棄地、→災害対策、→農村対策・文化」を飼料用米の推進意義を述べ、「今後目指す方向性として、@飼料用米(サイレージ)の地域内流通促進、A飼料用米調製に係るコスト低減、飼料費低減、B耕種・畜産農家の経営安定」と
 「確立すべき技術体系として、@低コストで大量供給が可能な飼料用米サイレージプラント開発、A省力かつ効率的に調製可能な飼料用米サイレージ、TMR調製プラント、B発酵TMR製造・加工技術、C飼料用米を活用したTMRの家畜への給与技術」について、研究参画組織との共同研究事例を詳細に説明報告しました。

課題提起
 「飼料メーカーから見た飼料用米普及のための課題」について、
 飼料用米を使用する目的として、
 @ 食料の安定供給の確保、
 A 多面的機能の十分な発揮(国土の保全、水源のかん養、自然環境の保全、良好な景観の形成、文化の伝承等)、
 B 農業の持続的な発展(農地、水、担い手等の生産要素の確保と望ましい農業構造の確立、自然循環機能の維持増進)」として、「現状ある水田を有効活用することが重要」であるという認識のもとで、全国生産目標の110万トンに向けて、「飼料メーカーから見た飼料用米普及のための課題」として、
 @数量拡大に向けたインフラ整備、A使用までにかかるコスト低減、B飼料用米を使用している畜産物のさらなる普及・拡大について説明しました。

閉会挨拶
 一般社団法人日本飼料用米振興協会・加藤好一副理事長により
 @  生産者の希望は、飼料用米の安定的な生産環境の保障。世界の状況を学び、自立を促し継続性のある農業、畜産を支える法制化などの努力が最重要な課題。
  A  飼料用米を飼料原料として確実に定着させていくためには、畜産生産者が確実に飼料とすることが欠かせないため、その仕組みやそれに見合う保証などの検討も重要。
  B 飼料用米の多収化努力を一層推進しましょう!各地のチャレンジの情報を集約し、優良なチャレンジについて紹介・共有しましょう。 との今後の課題として閉会の挨拶がされました。

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実施案内



参加募集は、今年(平成29年5月1日から
行います。



開催予告

第4回(通算第11回)
飼料用米を活かす
日本型循環畜産推進交流集会

平成29年度飼料用米多収量日本一表彰式・
飼料用米普及のためのシンポジウム2018
は2018年3月9日に開催する予定です。

開催会場
東京大学 弥生講堂(一条ホール)

開催日時
2018年3月19日(金)
 時間は未定 (検討しています9
シンポジウム
展示・試食会
飼料用米多収日本一表彰式


意見/情報交換懇親会
 17:30〜19:00(予定)
(希望者有料 3,500円)
会場:東京大学消費生活協同組合
    農学部食堂

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下記のメールアドレスに
お願いします。

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