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■資料◆飼料用米 体験田植えの実施報告




2016年5月20日

飼料用米 体験田植えの実施報告

日本飼料用米振興協会は、全国農業協同組合連合会(全農)、東京農業大学と共同で、
飼料用米の多収各品種への改良を目指して、飼料用米のタカナリの突然変異品種である
「オオナリ」の栽培試験を行うことで合意し、5月20日(金)に東京農業大学の伊勢原農場・棚沢圃場で学生の実習を兼ねて手植えによる田植えを行った。
田植え機による田植えが常識の中で、機械による田植えのありがたみを感じることが大切との信岡教授の指導である。
実際、今年の実習が初めての田植え経験であるとの学生の言葉に納得。
振興協会の事務局長も挑戦したが、バランスを失い尻餅をついて泥んこ!
ズボンを履いたまま水路に入り、丸ごと洗浄。
帰る頃には渇きました。

生育状況と刈り入れ、保管実験 掲載ページに移動
飼料用米専用品種タカナリ栽培ポイント 掲載ページに移動




苗は必ず3株を植えてくださいと信岡教授。

農大生による手植え実習

若狹事務局長も頑張ったが、尻餅をついて泥だらけとなりました。
用水路にズボンごと入り込み泥落とし。帰る頃には乾きました。

今年の社員総会で監事に選出された岩野千草さん。
苗を田んぼに投げ入れをして、その後、田植えに精を出しました。


一反に「新品種 オオナリ」を田植えしたが、信岡教授の苗は3本を間違いなく植えてくださいということも、なかなかはかどらない。
ほとんどの学生が田植えが初体験。
いずれにしても、手植えした飼料用米のオオナリの生育が楽しみである。

実施要領:飼料用米(タカナリ)体験田植え
開催日時:2016年 5月20日(金) 現地 10時集合
会場所在:東京農業大学「農学部伊勢原農場 棚沢圃場」
施行条件:雨天決行!! 長靴、カッパ があります。
準備携行:お弁当、飲料水

注意事項:バスの便は不便で一時間に一本です。
アクセス:小田急線 本厚木駅下車 東口出口
     徒歩で、厚木バスセンター「1−2」バス停で、愛川バスセンターに乗車
     下車は、下川入バス停
オオナリとタカナリ

(みんなの農業広場のホームページから引用しました。)
http://www.jeinou.com/technology/2016/05/24/092000.html
提供:(一社)全国農業改良普及支援協会 ・(株)クボタ


  「オオナリ」 注目の農業技術
 「タカナリ」の脱粒性を改良した中生の多収水稲新品種「オオナリ」
  2016年05月24日 育成経過  温暖地向きの飼料用米に適した水稲多収品種としては、これまでは「タカナリ」が利用されてきました。
 しかし、「タカナリ」は脱粒しやすく、刈り遅れた場合など収穫期の収量損失の多いことが問題でした。そこで、農研機構 次世代作物開発研究センター(旧 作物研究所)は、「タカナリ」の脱粒性を改良した品種の育成を進めました。
 「オオナリ」は、「タカナリ」のγ線照射による突然変異個体から選抜し、育成した品種です。
 平成27年6月に品種登録出願を行い、同年9月に品種登録出願公表されました。
 多収品種「タカナリ」をもとに改良し、収量がさらに多くなっていることから「オオナリ」と命名しました。

「オオナリ」の圃場での草姿 (左:「タカナリ」、右:「オオナリ」)

品種の特性
 生育特性や草姿は「タカナリ」とほぼ同じで、出穂期および成熟期は"中生"、草型は"穂重型"です。脱粒性は「タカナリ」が"易"であるのに対し、"中"に改良されています。
 栽培適地は、関東以西の地域です。脱粒性の改良により収穫期の収量ロスが少なくなるため、粗玄米収量は早植・多肥試験栽培で940kg/10aと、「タカナリ」に比べて7%程度多収となります。
 白葉枯病抵抗性は中程度で、縞葉枯病には抵抗性です。
 いもち病に対しては複数の真性抵抗性遺伝子を持つと推定されており、通常は発生しません。
 しかし、葉いもちの圃場抵抗性は弱いので、種子消毒など慣行防除を徹底する必要があります。
 玄米の外観品質は食用品種の「日本晴」よりも劣り、粒形はやや細長いことから、食用品種と識別が可能です。
 「タナカリ」同様、製パンなどの加工用米としても利用できます。

オオナリの生育収量特性 脱粒のようす


「オオナリ」(左)と「タカナリ」(右)

「オオナリ」の籾および玄米。左から「オオナリ」、「タカナリ」、「日本晴」

栽培上の注意点
 耐冷性が弱いため、冷害の恐れのある地域での栽培には向きません。種子の休眠性が深いため、播種に際して休眠打破の処理が必要です。また、トリケトン系4-HPPD阻害型除草成分(ベンゾビシクロン、テフリルトリオン、メソトリオン)に感受性が高いため、それらを含む除草剤の使用には注意が必要です。
 今後の予定・期待  栃木県宇都宮市で、「タカナリ」に替えて数ha作付けされました。
 この他、これまで「タカナリ」を栽培していた地域などでも普及が期待されています。

執筆者 農研機構 次世代作物開発研究センター 稲研究領域 小林伸哉

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飼料用米新品種 オオナリ の説明
(農研機構 のホームページから引用しました)
https://www.naro.affrc.go.jp/project/results/laboratory/nics/2014/nics14_s09.html

「タカナリ」の脱粒性を改善した
中生の多収性水稲新品種「オオナリ」

要約
「オオナリ」は多収性品種「タカナリ」の突然変異系統で、温暖地東部では熟期が"中生の早"に属する粳種である。原品種「タカナリ」に比べて脱粒性が改良されているため、収穫時の収量損失が少なく、粗玄米収量は約7%多収となる。
背景・ねらい
飼料用米生産の推進に伴い、多収性品種の作付けの拡大に向けた取組みが進められている。温暖地向きの多収性品種としては「タカナリ」が育成され利用されてきた。

しかし「タカナリ」は脱粒しやすく、刈り遅れた場合など収穫期の収量ロスが多い。

そこで、「タカナリ」の脱粒性を改良した品種の育成を行う。


成果の内容・特徴

成果の活用面・留意点

具体的データ


その他

品種詳細

オオナリ
主要特性
「オオナリ」は多収性品種「タカナリ」の突然変異系統で、温暖地東部では熟期が"中生の早"に属する粳種です。
原品種「タカナリ」に比べて脱粒性が改良されているため、収穫時の収量損失が少なく、粗玄米収量は約7%多収となります。
出願番号 (出願日) 公表日 登録番号 (登録日) 育成者権の存続期間
30270(2015年6月17日)
2015年9月29日



昨秋(2015年10月)のモミロマン


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