●全国農業協同組合中央会 会長賞・ふながわ・由井久也さんの紹介


令和2年度「飼料用米多収日本一」表彰事業調査報告書

 
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令和2年度「飼料用米多収日本一」受賞者の概要(1ー3)

【単位収量の部】(敬称略)
                
褒賞名 経営体 (団体名・個人名) 住 所 品種 作付面積(a) 単収量
(kg/10a)
農林水産大臣賞 出島 博昭 秋田県大館市 秋田63号 182 874
政策統括官賞 有限会社 豊心ファーム
代表取締役 境谷 一智
青森県五所川原市 えみゆたか・みなゆたか 3,957 803
全国農業協同組合中央会会長賞 農事組合法人 ふながわ
代表者 由井 久也
富山県下新川郡朝日町 やまだわら 471 832
全国農業協同組合連合会会長賞 浅井 孝司 北海道美唄市 きたげんき 296 839
協同組合日本飼料工業会会長賞 高橋 俊惠 青森県五所川原市 みなゆたか 791 827
日本農業新聞賞 五十嵐 光博 山形県東田川郡庄内町 ふくひびき 408 807

【単位収量の部】
全国農業協同組合中央会・会長賞
農事組合法人ふながわ
代表者 由井 久也(よしい ひさなり)
経営体所在地:富山県下新川郡朝日町
団体名・氏名:農事組合法人ふながわ
代表者:由井 久也(よしい ひさなり)
経営状況 (雇用の有無等):組合構成員32名、地域おこし協力隊卒業生1名
経営面積:5,052a
水田面積:4,014a
主食用米 作付面積(品種別):てんたかく210a(移植)、コシヒカリ3,001a(移植2,001a、直播1,000a)、富富富201a(移植)
その他作物 作付状況(品種別):えんれいのそら(大豆)901a、景観作物として菜の花201a(町の観光PR)
飼料用米作付面積:471a
品種名:やまだわら
10a当たり収量:832s
地域平均単収との収量差:277kg
出荷先:JAみな穂→合同会社ぐるる富山(富山県内にて循環型農業を推進する飼料業者)

調査項目 当年産の取組状況について
【生産面の取組】
品種の選定理由平成27年に大区画ほ場整備(一筆1ha区画)をした際、飼料用米の作付を勧められ、「やまだわら」(平成26年に知事特認品種認定)の作付を開始。基盤整備後のほ場は地力が有り、倒伏しやすくなる傾向があるので、倒伏耐性があり作期分散が図れることから、継続して「やまだわら」の作付に取り組んでいる。
育苗における省力・コスト低減の取組内容育苗センターや他経営体から苗を購入するのではなく、構成員の出役による播種作業や育苗管理を行うことによりコスト低減を図っている。播種時に苗箱施薬剤の同時散布や散水装置による潅水作業により省力化を図っている。また、軽量培土を使用することにより、苗箱1箱あたり重量の減少(苗箱1箱あたり2〜3s軽くなり5s程度)を行い、労力低減を図っている。
田植えにおける省力・コスト低減の取組内容軽量培土を使用した苗箱を用いることにより苗運搬の労力低減を図っている。また、田植同時に施肥(基肥一発肥料)と初期除草剤散布を行うことで労力低減を図っている。地力のあるほ場を選定し、施肥量のコスト低減を図っている。
なお、オペレーターの労力軽減を図るため、GPS付きの直進田植機の導入を検討。
多収に向けた施肥管理の取組内容土づくりを確実に実施しており、ケイ酸の他にリン酸、カリを加えた配合資材(有機加里入りシリカロマン120s/10a)や発酵鶏ふん(200s/10a)をコンポキャスタを用いて効率的に散布。基肥は、晩生専用基肥一発肥料(21-14-14)を50s/10a施用、さらに追肥として流し込み施肥522(15-12-12)を10s/10aを施用し、多収に向けた施肥管理を図っている。
施肥作業の省力・コスト低減の取組内容土づくりの際にリン酸やカリを含んだケイ酸質資材散布を散布するとともに、田植同時の基肥一発肥料の施肥や水口施肥での追肥により、栽培期間中の作業人数の省略と動散機械による散布作業の撤廃により労力と人件費の低減を図っている。
また、みな穂農協独自の大口農家への肥料の直送(基肥肥料10t以上)による予約注文を価格の安い時期に行い、50〜60円/袋(15s袋)のコスト低減を図っている。
病害虫防除方法及び省力化の取組内容防除組合の無人ヘリコプター防除に全面委託することにより労力の低減と、地域一斉防除による点防除ではなく面防除が可能になり病害虫の発生リスクの低下を図っている。(朝日町の約80%以上の水稲が無人ヘリコプターによる防除委託、約1,600?)また、構成員の中に、オペレーターとして出役し防除散布している。
雑草防除方法及び省力化の取組内容平成30年産まで水口施薬の除草剤で省力化を図っていたが、令和元年産からJAからの提案と農薬メーカーの試験などにより全農規格の大型規格剤(受注生産、メーカー直送)の導入をし、投げ込み式の除草剤(アッパレZジャンボ、バッチリLXジャンボ)に切り替えた。除草剤価格が10aあたり約500円の削減。また、集落の畦畔全面に芝(センチピートグラス)を植えており、畦畔除草の労力の省力を図っている。
収穫・調製作業におけるコスト低減の取組内容収穫直前までほ場での立毛乾燥を行うことで乾燥作業の短縮を図るとともに、収穫から乾燥調製まで外部委託せず同法人で行っている。また、主食用米と同様に、粗選機、石抜機を用いて品質向上に努めている。
なお、主食用米にコンタミが発生しないよう、主食用米の乾燥調製が終了した後に、飼料用米の乾燥調整を実施している。
その他生産面で先進的な取組内容大型機械の乗り入れやターンが容易であり、移植、収穫等の作業の効率化することができ、大規模水田に適している低段差緩傾斜耕作道を整備。
直播栽培では、播種同時施肥・除草剤とは別に専用の播種同時施薬機を用いて、登録が取れている数少ない苗箱施薬剤(箱いり娘)を土中施用し、病害虫の発生予防に努めている。
当該地区は水が豊富なため、用水と排水が分かれており、排水利用をせず、用水から水田に常に冷水が流せるなど、適切な水管理を実施。また、冷水が流せるため高温対策にも有効。

【経営面の取組】
輪作体系の取組内容生産調整に参画し、自作経営面積内にてブロックローテーションを行いながら、水稲と大豆の作付を行っている。春の景観作物として菜の花を作付し、緑肥としてすき込みを行った後に水稲の作付を行っている。
経営内での作業競合が生じないよう作業分散の取組内容主食用米の早生品種(てんたかく)、中生品種(移植コシヒカリ〜移植富富富〜直播コシヒカリ)、晩生品種(やまだわら)の順で収穫できるように作付計画をたてて播種作業から作期分散を図っている。田植え終了後から大豆播種、稲刈り終了後から大豆収穫など行い、水稲との競合しないように努めている。
農地集積及び団地化による経営規模の拡大の取組内容平成27年から経営体育成基盤整備事業を活用した大区画ほ場整備(一筆1ha区画)を行った。その際に、集落内の別法人と農地の集積と団地化を行い集落2法人体制でのブロック分けによる作業効率を実現している。
流通コストの低減の取組内容令和元年までは全量紙袋出荷を行ってきたが、令和2年からフレコン装置の設置と整備を行い労力・人件費・流通コストの低減を図っている。
実需者ニーズに対応した安定供給体制取組内容飼料用米は全量を全農の販売スキームで行っている。なお、JAからは富山県内の飼料業者(合同会社ぐるる富山)に全量出荷(価格:約15円/kg(税込)、運賃:約2.7円/kg)を行っている。
その他経営面で先進的な取り組み内容平成29年からスマート農業の取組を開始し、センサーを搭載したコンバインを活用し、食味・収量・施肥量などのデータを収集しPCでほ場毎にデータ管理を蓄積していき、翌年の栽培管理(ほ場ごとの施肥量の調整等)に活用している。
令和3年度には、構成員1名がドローンの免許取得予定。

【地域との連携及び生産技術の普及・啓発】
耕畜連携による効率的な生産体制の取組内容地域の営農組織と連携し、新潟県のホンダエッグ株式会社から同法人までの輸送費だけを負担して、毎年約80tあまりの発酵鶏ふんを水稲・大豆などの全ほ場で使用している。輸送費だけの支払いになるので、大幅なコストの削減にもつながっている。
生産技術の普及を図るために、地域内で取組内容飼料用米は、多収日本一で平成29年度に地域の平均単収からの増収の部で全国農業協同組合連合会会長賞を受賞、令和元年度に単位収量の部で全国農業協同連合会会長賞を受賞。
主食用米は、令和2年度みな穂米食味お米コンテストで優良賞を受賞しており、地域の模範的な経営体となることで生産技術等の啓発に貢献。
また、地域の担い手による農業者組織「アグリ・ネット・ASAHI」に参画し、生産技術や農作業安全について現地視察、研修会、情報交換等を行うことにより、担い手同士の連携を図っている。
特に模範となる特徴的な取組内容富山県朝日町農業委員会で副会長を歴任し、地域の農地利用や後継者確保等の課題に取り組み、これらの課題に対応するため、平成29度からスマート農業を始めるなど、継続的な農業生産に向けて将来を見据えた取り組みを実施。なお、スマート農業は、大区画ほ場に適していることから、今後もドローンや無人トラクターなどの先進的な技術を導入することを検討。
また、総務省の「地域おこし協力隊」において、都市部からの農業研修生の受け入れを行い、水稲の生産技術を含めた農業技術の継承に努め、地域と連携して人材育成を行っている。(農業研修生は地域に定住した)
その他同集落内の法人が河川敷の桜並木の開花に合わせ極早生チューリップを作付されているので、桜とチューリップの開花に合わせた菜の花を行政と協力しながら作付することにより、地域の景観・観光に積極的に協力している。
「ふながわ春の四重奏」
http://www.toun.asahi.toyama.jp/kankojouhou/shiseki/1450750201399.html
行政のふるさと納税の返礼品に、同法人の米を取り扱ってもらっている。新規で選んでいただく方や、リピーターが年々増加傾向にある。

飼料用米多収日本一表彰事業
令和2年度 受賞者
【単位収量の部】
全国農業協同組合中央会・会長賞
農事組合法人ふながわ
代表者 由井 久也(よしい ひさなり) 殿


経営体所在地: 富山県下新川郡朝日町
経営状況  : 組合構成員32名、地域おこし協力隊卒業生1名
経営面積  : 5,052a    水田面積  : 4,014a
主食用米  : てんたかく210a(移植)、コシヒカリ3,001a(移植2,001a
        直播1,000a)、富富富201a(移植)
その他作物 : えんれいのそら(大豆)901a、
        景観作物として菜の花201a(町の観光PR)

飼料用米作付面積   : 471a
品種名         : やまだわら
10a当たり収量    : 832s
地域平均単収との収量差:277kg
出荷先        :JAみな穂→
            合同会社ぐるる富山
             (富山県内で循環型農業推進の飼料業者)


農林水産省・一般社団法人日本飼料用米振興協会


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ご案内

2021年社員総会のご案内

昨年2020年の定時社員総会は、書面議決で実施しました。

今年は6月10日(木)15:00〜16:00 にリモート(zoom)で開催します。事務局・さいたま支局がホストとなり、総会を運営します。

15分前に、正会員、賛助会員・理事/監事に招待メールをお送りします。


本部

東京都中野区弥生町1-17-3

TEL   03-3373-8119

さいたま支局

さいたま市南区内谷5−4−14−1006

070-3522-3151

以上

第8回理事会 理事会開催要領

1.日時:2021年4月16日(金)     15:00〜17:00

2.会場、開催方法

  リモート(zoom)で

  開催します。事務局・さいたま支局

  がホストとなり、

  会議を運営します。

  15分前に、理事/監事

  に招待メールをお送りします。


一般社団法人日本飼料用米振興協会

理事長 海老澤 惠子