一般社団法人 日本飼料用米振興協会 [j-fra]  ジャフラ

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事務局長の独り言 2008年〜2014年の飼料用米に関係が始まったころの話



2006年3月でコープ低公害車開発株式会社(COOP・EV)を解散し、生活協同組合の場を離れました。

同時に、DME自動車普及推進委員会(DMEVPC)の設立に参加し、事務局長となった。

その頃、東都生活協同組合(東京都)の常務理事だった遠藤和生さんが定年退職し、新たな仕事として、「飼料用米や多収米、飼料用米」についての取り組みをはじめ、その手助けをしてほしいとの依頼を受けた。

低公害トラックと燃料の研究開発を主として、従として飼料用米・多収米の普及啓発事業を始めた。

この項は、飼料用米の取り組みの初期の頃の活動へのささやかな関りを記述したものです。

主としてイベントの際には総合司会進行役として馳せ参じていました。



飼料用米普及のためのシンポジウム開催の歴史

            を主催、共催、協力をしてきました。



2008年〜2015年3月のシンポジウム開催の歴史 PDF

飼料の高騰と食料自給率の問題点
アメリカのトウモロコシからのエタノール生産が飼料の高騰を招く
食糧危機とエネルギー 若狭レポート.pdf 日刊自動車新聞 2007年2月24日

飼料用米で育った鶏卵の黄身は薄かった
米育ちの卵の黄身は白かった 若狭レポート.pdf 日刊自動車新聞2007年3月31日

2009年1月10日(土)日刊自動車新聞 「車笛」エッセイ
自動車の燃料と車種の選択と今後の見通し(その5) PDF
食糧自給率の向上とバイオマスエネルギー

 金融バルブの大破綻から実体経済への加速度的な影響は、日々深刻さを増している。マンション不況が、5月の近藤産業の倒産以降、最近のダイア建設の民事再生手続き申請に至るまでに、上場企業だけでも24社に登っている。
 しかも、その中で黒字倒産といった金融機関の貸し渋り、貸し剥がしといった金融不安による反応で実体経済への影響が一層深刻化した状態で現れているようだ。
 ホンダによるF1撤退やその他のモータースポーツからの撤退など矢継ぎ早に発表されている。自動車メーカーやカメラ・OA機器メーカーによる期間工や派遣工の組立工たちの契約打ち切りなど、地域経済への影響も大きくなっており、自動車販売の低迷から始まって、次から次へと沈滞ムードに拍車がかかってきた。
 3月の期末に向かって、何が起きても不思議ではない状況が生まれている。
 トヨタ自動車の2兆円の利益が6000億に下方修正され、さらに、マイナス1500億円に再修正されたことで、リストラの競争が大手企業を先頭に日本中を席巻している。一説には、トヨタ自動車など自動車メーカーは、アメリカのビック3の受け皿とならないように先手を打ったといううわさもあるが、その真偽のほどは別にして、日本を不況列島へ加速させたのは事実であり、その結果、一段と自動車の購買層を縮小させたのも現実であろう。
 このような中で、景気対策を合言葉に国の予算は、赤字国債や埋蔵金頼みの大幅アップ予算が組まれているが、その多くは、従来の良さの復活などどさくさまぎれの予算のようだと野評価で、これらが果たして景気浮揚策になるかは甚だ疑問であり、不明であると言える。
 従来の枠組みでの行政のあり方が問われており、世界的に見れば、新自由主義、新資本主義の落とした影響は測り知れぬほど大きくなってきたようだ。

 いずれにしても昨年の1年間は、様々なことが起きたものである。金融商品が天井知らずの高騰を謳歌し、商品相場もそれにつられて高騰し、原油も147ドルという高値が実現した。
 しかし、それらも、アメリカにおけるサブプライムローンという通常の住宅ローンの審査には通らないような信用度の低い人向けのローンを証券化した金融商品が、支払いが滞るようになり、一気に証券化商品の評価が下落したことにより、一連の金融商品相場が暴落したことに端を発し、投資機関の破たんにつながった。
 特に、リーマンブラザースの破たん以降は目を覆うばかりである。
 原油は、最近の商品市況は、一時的には35ドルレベルにまでなっており、最近の財団法人日本エネルギー研究所の発表によれば、45ドルから50ドルが予想されるが、このままの景気低迷が続けば、20ドル台も現実となるということである。円の独歩高が続く中で、1バーレル35ドルを現在の90円レベルで計算して比較すると、2000年から2003年頃の輸入価格となる。
 その頃は、1バーレル23ドルから28ドル、ドルは、120円から110円程度。いずれにしても、2008年は、一番高かった時と一番の安値を比較すると5分の1に暴落したことになる。

 さて、こんな暗い状況でくれた2008年であるが、2009年を将来に向けた明るい年にしたいものである。

 さて、2年前の2007年2、3月の本欄で、アメリカでのトウモロコシを原料とするエタノールの製造が始まったことにより、飼料穀物であるトウモロコシなどが大幅アップしていることに触れ、国産穀物飼料の必要性や可能性について、飼料米の可能性について記述した。
 青森トキワ養鶏農協の石澤直士専務理事が「米」で育てた卵を紹介した。
 黄身の色は、白っぽくはあったが薄黄色であった。牧草のアルファルファを加えたとのことで、加えないともっと白くなるということであった。

 この2年間で、飼料としての米の利用方法について、トウモロコシ価格の高騰という背景があり、普及の動きが大きくなってきました。
 特に、東京農業大学の信岡誠治准准教授が、畜産マネジメントの立場から飼料米を研究し、「超多収」という表現がふさわしい飼料米を研究改良し、実際の農家に提供して普及を図ってきています。
 10月19日のNHKスペシャルで、世界的な食糧危機の実態が放映されたが、そこでも日本における食糧自給率の向上の必要性とそれに果たす超多収飼料米の有意性が報告されていました。

 11月28日に、生活協同組合や養鶏や畜産農家の方々の呼びかけで、「超多収飼料米普及が畜産・大パニックを防ぐシンポジウム」がエデュカス東京で開催された。
 内容は、首都圏の生協が飼料米で育てた鶏卵を取り扱って組合員に提供している事例や育てている生産者から取り組みの状況が報告された。
 また、信岡先生の「超多収飼料米が畜産と水田を救う」と題する特別講演が行われた。
 ついで、信岡先生と、生産者として全国養鶏経営者会議の石澤直士会長、畜産農民全国協議会の森島倫生会長、消費者として生活クラブ事業連合生活協同組合連合会の加藤好一会長理事、家庭栄養研究会の蓮尾隆子副会長によるパネルディスカッションが行われた。
 このシンポジウムで、今回のトウモロコシの高騰による飼料の高騰で痛めつけられ、相当数の畜産農家が離農せざるを得ない状況が生まれる中で、現在は、高騰していた飼料も金融破たんから始まった世界的な経済の大混乱のなかで、価格はそれなりに下がってきたが、この間の食糧輸出国が輸出を止めるなどの現象が生まれたことなどから、食糧が国の安全保障上の重要なポイントであることを感じることができたこと、そのために、食糧自給率をどのように向上させていくかが語り合われた。また、食の安全・安心・健康というキーワードにして、出所明白な食糧の自給率を向上させていくことの重要性が話し合われた。
 そのために、消費者から見ると農家と畜産農家は同一のように見えて、全くの別業態となっていることを理解し、耕(作)畜(産)連携の重要性などが提起された。
 内容的には様々な問題を含んでおり、ここで述べきることはできないが、今回のポイントは、その中で、超多収飼料米といわれる米の役割である。米は、狭い国土の日本に適した作物であることが言われるが、
 その最大の特徴は、水田という農法で、土が水で毎年洗われることにより、ウイルスなどによる連作障害が発生しないことで、同じ場所で同じ米を作り続けることができるということである。
 今回、信岡先生から紹介された「モミロマン」という超多収飼料米は、コシヒカリなどの三倍以上の収量があり、茎である藁(わら)も大量に取れるということである。
 また、大量の堆肥を入れても倒伏せず、水の管理や実った状態で、多品種の米が10月初旬に駆り取りしたものを、このモミロマンは、11月初旬まで田んぼに植えた状態でおいて、乾燥もさせてしまうという手間のかからない農法で育てていることである。
 私の持論だが、食糧もエネルギーもその多くを輸入に頼る日本では、その両方を追いかけているわけだが、狭い国土での自給を目指す場合、「二兎を追うものは一兎も得ず」のことわざのように中途半端に終わってしまう。原油や天然ガス、石炭は貴重なものだが、それらを直接食べることはできない。
 しかし、食糧は、日本の実情に合った状態で生産増強が可能なのではないだろうか。余れば輸出すれば良いわけで、また、使いきれないわらをバイオマス燃料」として、ペレットや場合によってはエタノールあるいはメタノールかをしてエネルギーとしての利用も考えられる。
 以前に、休耕水田にポプラやユーカリのような成長の早い樹木を植えて、エタノールを製造するプロジェクトに大企業や国、自治体などが取り組んでいることに対する批判を書いたことがあるが、今回の取り組みを見聞きし、ますますその感を強くした次第である。





写真左:米卵(黄身が白っぽく今一つ評判が悪い) 写真右:トウモロコシ卵   写真:米育ちの牛肉(脂身が白く、評判が良い)


        白い黄身の卵で作ったマヨネーズは白い。


        ホワイトケーキなどでは、むしろ重宝されている。




 さて、信岡准教授は,「超」が付くほどの多収穫できる飼料用米である「モミロマン」を実験圃場で作付けし,雛から育てた28羽の白色レグホンにモミのまま給餌し,1年たっても、95%の採卵率で卵を産ましている。連日,27〜28個の卵が生まれ,場合によっては,29個や30個のこともあるそうである。また,卵殻が固く,3か月間冷蔵庫に保管した卵も十分に食すことができるレベルで,モミのままで給餌することで何らかのまだ未解明の成分の効果があるようだという。11月2日付の日本農業新聞の1面トップに,次のような記事が掲載された。

 『<卵は米育ち 鶏飼料に配合 割高も人気/首都圏の生協が次々商品化>食料自給率向上の観点から飼料米が注目を集める中,首都圏の2生協が今月,米で育てた鶏卵の試験販売に乗り出す。トウモロコシなどの配合飼料で育てた通常の卵に比べ,黄身の色が淡いのが特徴。
 価格もやや高めとあって消費者の反応は未知数だが,先行販売する別の生協では,完売が6カ月間続くなど反響も出ている。東都生協(東京都,組合員約22万人)は17日から1週間,「産直えさ米卵」を3,500パック(1パック6個)限定で販売する。茨城県のJAひたち野管内で作付けした米「タカナリ」を,飼料の約6割を占めるトウモロコシの代わりに使う。価格は1パック198円。
 担当者は「『米育ち』だからと特別視せず,普通に食べてほしい」と期待を込める。
 1都7県の生協でつくるコープネット事業連合(さいたま市,組合員約342万人)は3日から来年2月まで,東京,埼玉,千葉の59店舗で「こめたまご」を販売する。
 飼料米の配合比率は20%で,10個入り258円(白卵)と6個入り178円(赤卵)の2種類。「卵黄色や価格への組合員の評価を聞き,宅配への拡大なども検証したい」としている。
 5月から販売を通年化したパルシステム生協連合会(東京都,組合員約113万人)は,売れ行きに手応えをつかむ。
 毎週,インターネット受注で「トキワの玄米玉子」6個入り60パックを販売。
 開始から10月3週の時点まで24週連続で完売している。
 「むつほまれ」を中心に,飼料米の配合比率は6割。鶏は平飼いのため価格は1パック480円と高くなるが,一定の固定客が生まれたという。担当者は「『自然な卵黄の色』をPRし,それが受け入れられているようだ」と話す。
 飼料米の利用は養豚で先行してきたが,鶏卵,さらには肉牛へと広がりをみせてきた。
 生活クラブ生協連合会(東京都,組合員約31万人)は栃木県開拓農協と連携し,飼料米の作付けを始めた。
 まず豚肉すべてに飼料米を与えることから始め,数年後には牛へも給与し,飼料米で育てた牛肉を販売する構想だ。
 「耕種,畜産など多様な生産者と消費地とが交流できる"産地丸ごと提携"を目指したい」という。』

 軽油やガソリンが原油147円まで高騰した影響で、国内では、一時180円を越えた状態もあったが、原油の大幅な下げが進行する中で、首都圏でガソリンが98円、軽油が93円程度となってきた。
 軽油の高騰で、運送事業者は代替燃料の検討を盛んに進めていたが、当初予算の範囲に価格が収まってきたことにより、その検討熱が冷めてきたようだ。
 しかし、OPEC諸国は、これまでの原油の高騰により国家財政そのものが膨張し、原油が70ドルレベルでないと、財政が立ちいかない国も多くなっているという。そのために、原油価格の大幅なアップを目指して協調して減産をするという。
 しかし、このような原油が高騰した原因である金融商品の理屈の合わない投機マネーによる買いあさりという実体経済を無視した価格つり上げをあいまいにして、原産による価格維持という行為に走ると、これから立ち直らなければならない経済をますます疲弊させ、結果として、価格が上がったも売れない上体では結局国家財政が立ち行かない状態が生まれるのではないだろうか。
 一方、国内の物流事業者は、不況の進行のなかで、物流が減少し、車両の買い替え時期の延長を始め、減車も始めたという。
 鉄材の世界的な価格下落で、中古車の売れ行きも悪いという。
 右肩上がりが当たり前という誤った認識で今後も対処すると、取り返しのつかない事態になりそうである。
 地に着いた取り組みが必要のようである。

原油の輸入価格の比較(円/キロリットル)
https://pps-net.org/statistics/crude-oil3

genyu_price_crude-oil_b.xlsx
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2008年7月26日(土) 午後1時30分〜4時30分
  畜産・大パニック阻止学習会
  会場:新宿家庭クラブ会館 渋谷区代々木3-20-6 TEL 03-3370-6322
  主催:畜産・大パニック阻止学習会実行委員会(準備会)
        消費者と生産者の有志 20名による呼びかけで開催された。
   消 費 者:浅井和雄、井口信治、伊藤和夫、上原公子、榎谷雅文、海老澤惠子、
         甲斐真澄、金子美登、清水鳩子、辰濃和男、中塚敏春、蓮尾隆子、
         土方彰子、平田迪子、松村敏子、若狹良治、
   生産者団体:青森ときわ村養鶏農業協同組合 専務理事 石澤直士
         畜産農民全国協議会 会長 森島倫生
         千葉県長生地域畜産振興協議会 会長 中村種良
         農民運動全国連合会食品分析センター 所長 石黒昌孝

開催報告.pdf
畜産大パニック阻止学習会の報告
2008年7月26日

 食の安全や環境保全に熱心な19氏が中心になって呼びかけた標記学習会が2008年7月26日に東京都内で開催されました。
学習会は若狭良治コープ低公害車開発元代表取締役の司会、進行で開始され、冒頭、前国立市長の上原公子さんが「この学習会は飼料の度重なる記録的な暴騰により廃業が続出している畜産・酪農生産者の苦悩を正確に理解し、事態の正しい解決に向け、生・消が協同できる行動を追求する為に開催する。」と挨拶されました。
先ず全国養鶏生産者会議の石澤会長から「『鶏卵は物価の優等生はもう終わりにして』とのキャンペーンを有楽町で実施し、消費者に理解を呼びかけた。大手の養鶏商社からも同感との声が上がっている。青森県でも今年度、飼料米を200ha作付している。多収性飼料米の増産を大いに期待するが、今後は減反水田での作付面積をめぐって米粉との戦いが予想される」などの報告がされました。
次いで畜産農民全国協議会の森島会長から「既に投資した農家は止めたくても止められない。自殺者が出ている。養豚では生産頭数を増やすにも借金がかさむ、このような学習会は次に繋がる。」との報告がされました。
酪農生産者では、千葉県長生地域畜産振興協議会の中村会長から「1986年のプラザ合意以後、自給飼料主体の酪農は採算割れする事態となった。生産者乳価が若干上がったが、小売店によっては成分無調整牛乳が不足し、加工乳のみ陳列されているところも出てきている。この現状を放置しておくと大パニックになる。」との報告がされました。
日本鶏卵生産者協会の菊地常務からは「飼料価格は、昨年の3万/tが5.5万/tに上昇し、シカゴ先物相場の動きからしてこの10月に一層上昇する。上昇分を全額補填するとほぼ4,000億円の財源が必要となる。飼料米は2年前から稲作農家と連携して国内生産を追求してきた。今年の作付は全国で1600haに達し、耕畜連携による循環型地域農業の推進に貢献してきている。」との報告がされました。

生産者団体からの報告を受け、全国消費者団体連絡会の蓮尾隆子運営委員は、「消費者は、生産者の実情を理解すると行動する。生消が協同して畜産大パニックを未然に防ぐ運動を盛り上げたい。かつて第二次石油危機時での飼料代大暴騰時に生産者の価格引き下げ運動を消費者が支援した経験がある。今は国産を消費者が強く選択する時代、生産者がSOSを発信すれば、消費者は黙ってはいない、行動する。」旨報告しました。

東京農業大学畜産マネジメント研究室の信岡誠治先生が「超多収性飼料米こそ畜産大パニック阻止の切り札」と題して講演しました。
「超多収性米の代表品種"籾ロマン"は昨年、慣行栽培で10a収1,016kgを達成した。今年は鶏糞発酵堆肥を10a当4t投入し、殺虫・殺菌農薬不使用、除草剤1回散布だけで収量増を追求している。4年前から飼料米の超多収品種の本格研究を開始し、農水省に協力を要請したが門前払いされた。その姿勢は今も同じで飼料米の種子の増殖にも関与していない。タイ米の品種「タカナリ」は蛋白含量10%で10a収1,275kg(籾)、玄米でも1,023kgを達成している。稲の実が1t獲れると稲藁も1t獲れるので、合わせて10a収2tとなり、飼料自給率向上への大きな貢献となる。現下の飼料高では両方で 10a当10万を超える収入となる。*超多収品種の特性を確実に引き出す施肥のポイントは窒素分10a当28kg投入にあり、発酵堆肥の10a当3t以上の投入が最も好ましい。超多収飼料米栽培を普及していく上でこの施肥の基本が主食米の生産者には受け入れられないのが問題である。主食米の生産者は食味優先の栽培慣習を簡単には捨てきれないので超多収飼料米のローコスト肥培管理技術を稲作生産者に正確に理解して頂く努力が超多収飼料米を普及して行く上で重要となる。」

次いで「穀物先物市場への投機禁止は可能だ!」のテーマで今宮謙二先生が講演されました。  「世界の三重苦―景気後退・金融混乱・物価高騰―をもたらした犯人は投機マネーだ。
投機マネーが世界を大混乱させた出来事は3回ある。1回目が1929年の世界大恐慌、2回目は1974〜75年にかけてのスタグフレーション(G7サミット第1回が'75年に開催された)、今回が3回目で巨額なリスクに対応できない市場原理至上主義の矛盾を露呈した。サブプライム危機がそのあらわれで企業破綻・金融の弱体化・市場混乱・モラル低下をもたらした。
その背景には世界的低金利による過剰マネーと多様な金融商品の存在があり、"金融危機でも投機マネーが縮小せず"と言う新しい特徴が出現した。その結果投機マネーが金融市場から商品市場へ進出して、USコーンの価格が実需ベース価格のほぼ2倍になっている('08通商白書)といった事態が頻繁に起こっている。
投機マネーを規制する実効策は投機助長の融資規制、投機利益の課税、市場の透明化、タックスヘイブン規制、トービン税、穀物・原油などの金融商品化規制、為替管理強化を国際協力で実施すれば効果が現出する。
借金依存で儲け追求むき出しの市場参入という投機資金の決定的もろさと社会不安の激化が世界中で投機マネー反対の市民世論を高揚させている。
そのうねりが投機規制を実施させる最大の根拠となる。
1932年の大恐慌直後に国民の怒りを引き出して政府に"ニューディール政策"を採用させた米国ペコラ委員会の教訓を活かし、既に仏、独の政府が動き出し、ベルギーでは投機規正法が可決され、英国も傾いていてEU全体に波及しつつある。
日本でも、畜産大パニック阻止の呼びかけ文のように生産者と消費者が一体となって投機規制を要求する国民運動が政府を動かす原動力となる。」
と言う趣旨のご講演で私たちの運動に大きな確信を与えてくれました。

全体討論では市場原理至上主義の矛盾を制御するルールを確立する事が食糧への投機を禁止する基本である事を今宮先生が指摘されました。
又、下山保首都圏コープ事業連合初代理事長は飼料米の生産拡大中心に取り組めば生協や消費者団体からの支持は広がるが生消協同で農水交渉を実施するなら要請事項の整理が必要となる旨指摘されました。
さらに清水鳩子主婦連合会参与は食糧自給率向上は大部分の消費者が賛同するテーマで、その立場に立った生産者の実力行使を消費者は応援する。畜産・大パニック阻止に向け、消費者団体に向けた切り札を鮮明にした資料など情報提供が必要となる。
上原公子さんは畜産パニックになった原因を正確に分析すると飼料自給率向上の緊急性に行き着く。米国の食糧政策への依存度を早急に低下させる政策転換が不可欠となる。そのために飼料米生産拡大への正当な予算措置を要求し、消費者が支持できるデーターの積み上げを急ぐ必要がある旨結論的な発言をされました。
同時に蓮尾隆子さんも農水省から飼料米政策を正確に聞き出すべきとの発言で時間超過となり、総合司会の若狭良治さんが閉会を宣言して終了しました。(文書作成 遠藤和生)

基調講演.pdf 中央大学名誉教授 今宮健二 氏講演概要

●この学習会を契機にして、下記の第2回目の学習会の開催を目指して実行委員会が結成された。

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2008年度
 2008年11月28日(金) 午後1時30分〜5時
  第1回  “超多収穫米が畜産:大パニックを防ぐ” シンポジウム 
  会場:エデュカス東京 千代田区二番町12−1 TEL 03-5210-3511
  主催:畜産・大パニック阻止実行委員会 共同代表:上原公子、清水鳩子

.開催準備情報・開催要領pdf

主催者挨拶 上原公子 実行委員会代表.pdf

生活クラブ生協 情報誌掲載記事.pdf

食糧危機とバイオマスエネルギー 若狭レポート.pdf
日刊自動車新聞2009年1月10日

  ● この第2回目の学習会として実施された第1回シンポジウムの後、任意団体として
    「超多収穫米普及連絡会」が結成された。
    代表委員として、上原公子、清水鳩子、石澤直士が就任した。

食べもの通信 2009年3月号 で飼料用米の普及で
食料自給率を向上させようと特集が組まれました。
特集目次
 ●食料自給率アップ、待ったなし
      〜超多収飼料用(エサ)米で、自給率向上に一役
      食べもの通信 編集部  蓮尾 隆子
 ●食料安全保障としての食料自給率向上に向けて
   〜食料自給率40%の状況に何をすべきか
    農林水産省 大臣官房・食料安全保障課長 末松 広行
 ●減反水田に超多収飼料米を作ろう
    東京農業大学 農学部畜産学科
    畜産マネジメント研究室 准教授  信岡 誠治
 ●日本のお米育ちの卵、豚肉、牛肉
   首都圏の生協が次々実践、好評です
      食べもの通信 編集部  蓮尾 隆子

食べもの通信 PDF

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2009年度
 2009年(平成21年)12月14日(月)13時〜17時
 第2回 シンポジウム「飼料用米の技術開発・最前線」〜飼料用米の利用拡大に向けて〜
  主催:農林水産省農林水産技術会議事務局
     独立行政法人 農業・食品産業技術総合研究機構

開催内容詳細 PDF

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2010年度
 2011年1月27日(木)11:00〜17:00

 第3回 飼料用米利活用シンポジウム
      超多収穫飼料米が日本の畜産と水田農業を変える

  会場:ホテルグリーンプラザ大阪 アネックス7F
  主催:日本草地畜産種子協会
  協力:超多収穫米普及連絡会
  後援:農林水産

2011年開催資料

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2011年度
 2012年3月14日(水) 11:00〜16:30

 第4回 飼料用米利活用シンポジウム
  飼料用米の利活用拡大で日本の農畜産業の明日を創ろう!
  
  会場:東京都新宿区牛込箪笥区民ホール
  主催:全国飼料増産協議会、(社)日本草地畜産種子協会
  協力:超多収穫米普及連絡会
  後援:農林水産省

  一般社団法人日本草地畜産種子協会開催報告集 配布資料 一冊分.pdf
   ★ 
   ★ 当日配布資料 個別 (下記でご覧ください)
 ●   開催要領・目次 開催要領.pdf
講演1
 ●  飼料用米の生産利用をめぐる情報と原発事故への対応について 講演資料.pdf

講演2
 ●  放射性物質汚染後に食品安全のために取り組んだこと 講演資料.pdf

事例発表1 飼料用米生産事例
 ●  多収穫栽培と品種混入問題を解決し耕畜連携を進める取組み 講演資料.pdf

事例発表1 飼料用米利用事例
 ●  豚のエサからソーセージまで 〜 自給へのこだわり 〜 講演資料.pdf

事例発表3 飼料用米利用畜産物の普及事例
 ●  飼料用米利用畜産物の普及拡大への取り組み 講演資料.pdf

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2012年度
 2013年2月26日 (火) 13:00〜16:45

 第5回 平成24年度 飼料用米シンポジウム
  〜耕畜消の連携による利活用の拡大をめざして〜

  会場:九州大学西新プラザ 福岡市早良区西新2-16-23
  主催:全国飼料増産協議会、社団法人日本草地畜産種子協会
  共催:農林水産省 九州農政局

全国各地域で飼料用米の生産・利用・消費に先進的に取り組んでおられる方々の経験や知見に基づく関係者の交流促進とともに、広く情報を共有していただくためにシンポジウムを開催いたします。

●平成24年度シンポジウム(平成25年2月26日開催)
平成24年度飼料用米利活用シンポジウムの概要です。

当日配布資料は、以下によりダウンロードできます。
開催要領・趣旨.pdf

資料の一括ダウンロードは、配布資料 一冊分.pdf

目次、開催要領】  目次等資料.pdf

【基調講演】 

  「飼料用米の拡大・定着の方策−現場にみる耕畜消の連携−」講演資料.pdf
          東京農業大学 准教授 信岡誠治 氏

【事例発表1】〜 行政による仲介事例

  「築上町における耕畜連携活動」 講演資料.pdf
          築上町産業課課長補 佐田村啓二 氏

【事例発表2】〜 消費者団体による仲介事例

  「生協としての飼料用米利用畜産物開発」 講演資料.pdf
          生活協同組合連合会グリーンコープ連合常務理事 河嶋敏秀 氏

【事例発表3】〜 生産者団体による仲介事例

  「飼料用米の低コスト生産とまい米牛ブランド化」 講演資料.pdf
          いずも農業協同組合常務理事岡田達文氏

【総合討論

  「耕畜の連携による利活用の拡大を目指して」
          座長東京農業大学准教授信岡誠治氏

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2012年度 開催報告
 2013年3月23日 (土)午前11 時〜午後5 時半

 第6回 飼料用米を活かす日本型循環畜産推進交流集会

   会場:東京大学 弥生講堂一条ホール
   主催:超多収穫米普及連絡会
   協賛:日本生活協同組合連合会、パルシステム生活協同組合連合会
       生活クラブ事業連合生活協同組合連合会、東都生活協同組合
       日本鶏卵生産者協会、(社)日本草地畜産種子協会
   協力:東京大学消費生活協同組合
   
   開催要領・開催報告.pdf

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2013年度 開催報告
 2014年3月22日(土)11時〜17時

 第7回 飼料用米を活かす日本型循環畜産推進交流集会
               第7回 西武環境保全活動助成金事業

   会場:東京都八王子労政会館(東京都八王子市明神町3−5−1)
   主催:超多収穫米普及連絡会
   協賛:全国農業協同組合連合会、パルシステム生活協同組合連合会
      公益社団法人中央畜産会、一般社団法人日本鶏卵生産者協会
      生活クラブ事業連合生活協同組合連合会
   協力:八王子市民のがっこう/まなび・つなぐ広場

   開催要領・開催報告.pdf

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2014年度 開催報告

  法人化 第1回(通算第8回)
  飼料用米を活かす日本型循環畜産推進交流集会
  〜 飼料用米普及のためのンポジウム 2015 〜

 日時:2015年3月20日(金)11時〜17時
 会場;東京大学 弥生キャンパス 農学1号館8番教室
 主催:一般社団法人 日本資料用米振興協会 JFRA ジャフラ
   
 詳細:パネル展示 (3階/農経会議室)        11時〜12時30分
    シンポジウム (農学第1号館 2階/8番教室) 12時55分〜17時

 懇親会(意見交流会)
   会場:東京大学消費生活協同組合農学部食堂  17時30分〜(3,500円)

案内ポスター・参加申込書.pdf



開催詳細内容
主催 一般社団法人 日本飼料用米振興協会
後援 農林水産省
協賛:全国農業協同組合連合会、日本生活協同組合連合会、東都生活協同組合、
   生活協同組合連合会コープネット事業連合、中野区消費者団体連絡会、
   生活クラブ事業連合生活協同組合連合会、特定非営利活動法人未来舎、
   木徳神糧株式会社、公益社団法人中央畜産会、一般社団法人日本鶏卵生産者協会

主題 食料自給率向上による食料安全保障の確立を目指そう
   飼料用米の大量増産と日本型循環構築連携の事例に学ぼう

参加(出席)費 無料
参加(出席)者 170名
  生産者団体(農家、酪農、養鶏卵)、飼料事業者、流通事業者、消費者団体等、
  研究者、学生、主婦

実施進行次第 会場内掲示.pdf 

12:30 開場
12:55 開会
          総合司会  若狭良治 (特定非営利活動法人 未来舎副理事長)                         日本飼料用米振興協会 運営委員

挨  拶 一般社団法人 日本飼料用米振興協会
                 代表理事  海老澤惠子       (10分)
      開会挨拶.pdf 

基調講演
 「飼料用米の利用推進について」                   (25分)
  農林水産省生産局畜産部畜産振興課草地整備推進室 田中誠也 室長
      講演資料.pdf 

 「米の需要拡大に向けた品種開発」                  (25分)
  全国農業協同組合連合会 営農販売企画部 飼料用米対策課 遠藤 雄士 課長
      講演資料.pdf 

 「飼料用米の生産から消費までの流通に携わって〜課題と解決の方向〜」 (25分)
  木徳神糧株式会社  グループセールス事業部 木村友二郎 部長
                    日本飼料用米振興協会 運営委員
      .講演資料pdf 

別講演
 「食の自給率向上と安全保障」
   東京大学大学院 国際環境経済学研究室  鈴木宣弘 教授       (30分)
     ※ 講演資料.pdf 
       鈴木宣弘教授 参考資料 「食糧自給率を軽視するのは誤り」.pdf

事例報告
 「耕畜連携による自給飼料増産の取り組み〜水田フル活用を目指して〜」 (25分)
  有限会社アイデナエンタープライズ/有限会社 高秀牧場 高橋憲二 代表取締役
     ※ 講演資料.pdf 

 「コープネットグループにおける「お米育ち豚」プロジェクトの実践報告」 (25分)
  生活協同組合連合会コープネット事業連合 執行役員 小林新治 政策推進室担当
     ※ 講演資料.pdf 
      ※ コープネット事業連合の案内 コープネット事業連合案内.pdf 

質疑応答                                (30分)
  コーディネーター 東京農業大学農学部畜産学科 信岡誠治 准教授
                    日本飼料用米振興協会 運営委員

閉会の挨拶に代えて
  生活クラブ事業連合生活協同組合連合会 加藤好一 会長      (15分)
                    日本飼料用米振興協会 運営委員
      挨拶資料.pdf