活動紹介
| ★★自然環境を守る水田 岐路に立つ飼料用米 ― 主食用米高騰のあおりで存亡の危機 ― ★★ たっぷりと、水をたたえた青い水田が風に揺れる黄色く染まった水田――。 それは日本の源風景ともいえます。水田は、自然環境を保全する役目もあります。 長年の主食用の米の生産量が減るかわりに、豚やニワトリのエサに使う飼料用米は、水田の減少を防ぐ役目も果たしてきました。 ところが最近、米づくりの環境が大きく変わり、岐路に立たされています。 主食用の米が高騰し、値段の安い飼料米の栽培から主食用の米栽培に切り替える動きが高まっています。 「国内自給率を高めようとしてきたのに、逆戻りでは」と懸念の声が出ています。 飼料用米普及の活動をしてきた一般社団法人日本飼料用米振興協会(海老沢恵子理事長)の若狭良治 事務局長に話を聞きました。 ジャーナリスト 杉本裕明 ●生産者と利用業社、研究者、市民で結成した協会 ―― 振興協会はどんな活動をしている団体ですか。 「これまで関係のなかった稲作農業と畜産業がお互いに連携して農業振興に取り組むことや、食料と飼料の自給率の向上を目指し、農家や飼料メーカー、米の卸売業者、生活協同組合、農業研究者など、関心を持つ人たち集まって発足しました。異常気象や飼料価格が高騰した2008年に、消費者と生産者20人が呼びかけ、学習会を開催したのがきっかけです。私もその呼びかけ人の一人でした。任意団体の「超多収穫米普及連絡会」を発足し、2014年に一般社団法人になりました」 ―― 若狭さんは、生活協同組合連合会の職員として低公害車の開発と普及に長年取り組んできた人ですね。 「コープかながわの関連会社の代表取締役となり、電気自動車の配送車の開発を手がけました。次にディーゼルトラックに比べて黒煙や窒素酸化物の少ないLPGに注目し、配送車をメーカーと共同開発し、全国の生協に普及させました。これまでに8000台のLPG配送車を走らせました。退職後、同じように環境にかかわる仕事をしたいと、この農業の世界に飛び込みました」 ●水田は環境に優しい ―― ボランティアで、10年以上会の運営を担っています。水田の環境面での貢献が見直されていますね。 「水田による稲作は日本の気候や国土に合った農業です。水田と、水路、水を供給する溜め池には豊富な生物が生息し、豊かな自然を保っています。洪水になれば、川の洪水を受け入れ、下流の氾濫を防ぐ役割もありました。農薬使用など課題もありますが、環境保全型の産業なのです。その水田が減少している。飼料用米は、自給率を高めることとともに、減り続ける水田を守る意味もあるのです」 ―― どのような取り組みをしてこられたのですか。 「毎年さまざまな場で、テーマを扱った集会を開き、意見交換したり、見学会をしたりしています。その中に、超多収穫米普及連絡会をつくり、収穫量の多い多収米の栽培を増やそうとしています。農水省が多収米を増やそうと始めた、日本一を競うコンテストの事務局にもなっています。研究者の研究成果を取り入れ、多収米の普及促進と消費者などへの普及啓発活動もしています。もちろん、農水省への政策提案も行っています」 ―― 飼料米だけでなく、いま、農業全体が大変な状況ですね。気候変動の影響が大きい。 「日本にとどまらず、世界各地で最高気温の更新、大雨、竜巻など、これまで経験したことのない異常気象が起きています。ロシアとウクライナの戦争や、イスラエルによるガザ地区への侵攻など、国際情勢も不安定です。囲内に目を向けると、連日の猛暑で、米に限らず、農作物や畜産物の生産に幅広く被害が生じています」 ●配合飼料に混ぜて使うことが多い ―― 飼料用米はどんなふうに使われているのですか。 「水田を生かしながら、豚やニワトリ、牛など家畜のエサとなります。輸入されるトウモロコシとほぼ同等の栄養価があり、トウモロコシの代替原料です。飼料用米は主食用米と比べ、タンパク質が多い。味は少し落ちるとも言われています。そのまま家畜に与える方法と、輸入トウモロコシから造る配合飼料に混ぜる方法があり、多くが後者です」 ―― 面積当たり、たくさんの米がとれる多収米の栽培に力を入れていると聞きました。 「先のコンテストもその一環です。国の研究機関や民間会社が多収米を開発しています。コシヒカリやササニシキといった主食用の米は10アール当たり500数十キロぐらいの玄米がとれるとされています。多収米は、例えば『北陸193号』は780キロ、『タカナリ』は751キロ、『もちだわら』は792キロといった具合です。農水省は主食用、飼料用に区別せず、米の生産量の多い品種である多収性品種を栽培する場合、10アール当たり最大10.5万円の交付金を農家に出し、奨励しています」 ●食肉や卵のブランド化にも貢献 ―― 飼料用米で育てと豚の肉やニワトリの卵は一部、ブランド化していますね。 「輸入頼りの飼料自給率の向上につながるだけ、商品のブランド化にもなります。例えば、生活クラブ生協は、山形県の平田牧場と契約し、飼料異様米も使って育てた豚を『日本の米育ち 平田牧場三元豚』、東都生協は、飼料用米を15%、精米を3%使って育てた豚を『めぐみ米豚』のブランドで販売していますね」 ――飼料用米の普及は農水省だけでなく、普及協会の会員など、生産者と利用業社などの自主努力によるものと聞いています。 「生産の本格化が始まったのは2008年です。農水省の『飼料用米導入定着化緊急対策事業』として全国49ヵ所で「飼料用米利活用モデル実証実験がスタートしました。その前には、生活クラブ連合会が中心となって山形県で「飼料用米プロジェクト」を始めています。日本生活協同組合連合会(生協) の提携生産者である(樹平田牧場(養豚)とJA庄内みどり遊佐支店、遊佐町、山形大学、生協などが連携し、2004年から「自給率向上のモデルをつくる」をスローガンに掲げ、飼料用米の作付け拡大に取り組んでいました」 ―― ところが、飼料用米の生産量が最近、激減しています。 「2024年の採算量は52万トンでした。水田の面積は9万8000ヘクタールです。その年の主食用の米の生産量は679万トンですから、1割弱です。実は2023年は、71万7000トン(13万3000ヘクタール)、2022年に至っては過去最高の80万3000トン(14万2000ヘクタール)だったのです」 ●主食用米高騰のあおり受けて激減 ――原因はどこにあるのでしょうか。 「主食用の米の高騰です。生産量と面積の経年変化を示したグラフを見ると、よくわかると思うのですが、一本調子で増えていないことがわかるでしょう。大きく三つの山があります。一つは2011から2012、二つ目が2015~2015年、三つ目が2022年です。いずれも前年に食用米の米価が下落したことにより、作付け転換で飼料用米へシフトしたのです。これは飼料用米が米価維持のための手段として選択されたためでもあります」 ――一 種の調整弁。大企業が非正規の労働者を雇用し、不況になると切り、景気が回復するとまた、雇用するといった具合に。不安定ですね。 「2022年に80万トンを記録し、政府が食料・農業・農村基本計画で定めた2030年度の目標値(面積9,7万ha、生産量70万トン)を超えてしまったのです。この背景には、前年に主食用米の需給環境が悪化して過剰在庫となり、米価が低迷したことがありました。さらに、コロナ禍が明けた後、外食需要の回復やインバウンド需要の拡大で一挙に米不足が顕在化し、2024年8月頃から令和の米騒動が勃発、集荷業者などの買い付け競争が激化し、米価は急騰しました。これが2024年の激減の要因です」 ●財務省の指摘受け、交付金削減の動きも ―― 農家が高く売れる方を選択するのは仕方がない面もありますが、こんな不安定なことでは、飼料用米を使う側はたまりませんね。 「もっと悪い数字があります。2025年の作付け意向調査によると、主食用米の増産が見込まれる一方で、飼料用米の生産は半分になるのではないかと言われています。それなのに農水省は、飼料用米生産への補助金を引き下げる意向を示しています。財務省から「いつまで飼料用米に助成をするのか」と、飼料用米への助成に後ろ向きなのが背景にあるといわれています。 ―― 飼料用米の利用を進めてきた畜産業界はハシゴを外されたら困りますね。 「飼料用穀物を自国で生産・利用することが、畜産業の本来の姿でしょう。農水省もこれまで交付金を出して応援してきました。『戦略作物』(食料自給率を上げることや食料安全保障の観点からついた)の一つとして、交付金制度を採用してきたのです」 ―― いま、政府は米の増産に舵を切る方針を表明していますね。 「私の周囲では、『食用米の大幅な大増産が、相場の大暴落を招くのでは』という声が出ています。財務省から『米生産過剰が改善されず、食用米の飼料用米転換が阻害している』と言われ、飼料用米の生産削減に走るなら、生産者の飼料用米からの撤退が促進され、これまでの効果もなくなってしまいます。今年の生産量は昨年をかなり上回りそうですが、いったん作付けをやめた水田は簡単には戻りません。しかし、飼料用米をつくっていた水田を主食用に変えればそのまま使えます。増産の見込みというのは、実は、その大半が飼料用米からの転換によってもたらされるものなのです」 ●飼料用米の価値を認め、普及させよう ――そんなカラクリがあったのですね。 「米生産農家も困惑、飼料用米を利用してきた畜産事業者も困惑といった現状ではないでしょうか。異常気象の多発や不透明な国際情勢が続くこのような時代こそ、しっかりと国土を固め、未来に向けて歩まなくてはなりません。飼料用米の価値を認め、普及させる。そんな政策を期待したいと思います」 〈参考文献〉 1)日本飼料用米振興協会ホームページ“飼料用米普及のためのシンボジウム総合案内(2008~2025)”. https:l/x.gd/gXeUh 2 )農水省ホームページ新規需要米等の用途別認定状況の推移(平成22年産~令和6年産) (計画ベース)”. https://www.maff.go.jp/j/seisan/jyukyu/komeseisaku/ attach/ pdflkakou_shinki-49.pdf 3)農水省ホームペーシ、”米に関するマンスリーレポート(令和7年8月) 「米に関する相対取引価格と民間在庫量」”. https:l/www.maff.go.jp/j/seisan/keikaku/soukatu/attach/pdflmr-984.pdf) 4)農水省ホームページ“食料・農業・農村政策審議会食糧部会資料(令和6年3月5日開催) I参考文献7 米をめぐる状況について」”https://www.maff.go.jp/j/councillseisaku/syokuryol240305/attach/pdfl240305-86.pdf | 
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2015年 ネパール大地震被災地支援経過報告
若狭さん,杉本さん
昨年秋にネパール訪問した「CO-OP村山ティーム」が,帰国後,支援基金を集めていただき
先日,Meetingを持ちました.「未来舎が仲介する手渡し」のため11月に訪ネを予定しています.
このティームは今年キューバを訪れたとのこと.熟女パワーは衰えを知らないようです.
明年は,エベレスト街道のTrekkingを!とのご希望があって,4000mに挑戦です.
若干,初秋を感じる季節となりましたが,ご両人の息災を祈ります.   近藤吉信
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代表 杉本裕明 紹介
杉本 裕明 | 環境カウンセラー https://share.google/dkgLVN1rFUGhqqEQK
環境教育・環境学習・環境保全活動-

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環境カウンセラー / 詳細
| 登録年度 | 2004年度 | 
|---|---|
| 氏名 | 杉本 裕明 (スギモト ヒロアキ) | 
| 部門 | 市民 | 
| 性別 | 男 | 
| 年代 | 70代 | 
| 専門分野 | 水質、大気、3R | 
| 主な活動地域 | 東京都府中市 | 
| 主な経歴 | 『環境省の大罪』(PHP研究所)『ゴミ分別の異常な世界』(幻冬舎)『赤い土-なぜ企業犯罪は繰り返されたのか』(風媒社)『廃棄物列島日本』(世界思想社)、など環境関連本を多数著す。「NPO法人・持続社会を実現する市民プロジェクト」理事として講演、市民活動を展開している。 | 
| 特記事項 | 廃棄物関連の業界、メーカー、市民団体、自治体などの要請で、公演、シンポジウムに出席するだけでなく、いわゆるインタープリーターの役割を担い、解決策を提案している。 | 
杉本裕明の活動の紹介
岐阜県御嵩町の新庁舎建設問題から各務原市の総合体育館建設問題を考える
| 活動日 | 2023年1月11日 | 
|---|---|
| 分野 | 3R | 
| 対象 | 大人 | 
| 属性 | その他 | 
| 依頼元 | その他 | 
| 活動区分 | 講演・講師 | 
タイトルの通り、環境面、財政面等様々な問題点を抱え、町が強行しようとしている岐阜県御嵩町のケースを説明し、その教訓を、各務原市で市長が方針を掲げている総合体育館建設構想について、問題点や課題を語った。出席者は、市会議員、会社員、主婦、市民活動をしている人たちで、活発な論議がされた。
炭素税、リサイクル、リユース、残土問題等
| 活動日 | 2022年9月1日 | 
|---|---|
| 分野 | 3R | 
| 対象 | 大人 | 
| 属性 | その他 | 
| 依頼元 | 企業・団体 | 
| 活動区分 | 研究・発表・執筆 | 
廃棄物、資源循環、温暖化対策等の環境問題の解説記事をWEBサイト、エコトピアに執筆。ヤフーニュース等にも転載され、普及・啓発に努めている。
炭素税、リサイクル、リユース、残土問題等
| 活動日 | 2022年9月1日 | 
|---|---|
| 分野 | 3R | 
| 対象 | 大人 | 
| 属性 | その他 | 
| 依頼元 | 企業・団体 | 
| 活動区分 | 研究・発表・執筆 | 
廃棄物、資源循環、温暖化対策等の環境問題の解説記事をWEBサイト、エコトピアに執筆。ヤフーニュース等にも転載され、普及・啓発に努めている。
岐阜県御嵩町の新庁舎計画について
| 活動日 | 2022年8月27日 | 
|---|---|
| 分野 | 地球温暖化 | 
| 対象 | 大人 | 
| 属性 | その他 | 
| 依頼元 | その他 | 
| 活動区分 | 講演・講師 | 
御嵩町で進められている新庁舎、町民避難施設、保育園の等の移転、新設移転計画について、地球温暖化リスク、残土処理、水害リスク、財政問題などから、町民向けに講演し、160人以上の住民と質疑応答し、計画の概要と問題点を理解してもらった。
岐阜県御嵩町の新庁舎計画について
| 活動日 | 2022年8月27日 | 
|---|---|
| 分野 | 地球温暖化 | 
| 対象 | 大人 | 
| 属性 | その他 | 
| 依頼元 | その他 | 
| 活動区分 | 講演・講師 | 
御嵩町で進められている新庁舎、町民避難施設、保育園の等の移転、新設移転計画について、地球温暖化リスク、残土処理、水害リスク、財政問題などから、町民向けに講演し、160人以上の住民と質疑応答し、計画の概要と問題点を理解してもらった。
廃棄物処理とリサイクルの歴史
| 活動日 | 2021年3月15日 | 
|---|---|
| 分野 | 3R | 
| 対象 | 大人 | 
| 属性 | その他 | 
| 依頼元 | その他 | 
| 活動区分 | 研究・発表・執筆 | 
廃棄物処理法が制定された前後から現在にいたるまでの廃棄物処理業界と国や自治体の政策・施策の歴史を本「産廃編年史50年ー廃棄物処理から資源循環へー」(環境新聞社)にまとめ、多くの役所、団体、企業、個人に読んでもらった。全国産業資源循環連合会会長で市川環境エンジニアリング社長だった石井邦夫氏の伝記を本「ゴミに未来を託した男 石井邦夫伝」(幻冬舎)にし、日本のリサイクルに貢献した石井氏の取り組みを描きながら日本のリサイクルの歴史を詳述した。
ごみは語る
| 活動日 | 2019年4月13日 | 
|---|---|
| 分野 | 資源・エネルギー | 
| 対象 | 大人 | 
| 属性 | 企業・団体 | 
| 依頼元 | 企業・団体 | 
| 活動区分 | 講演・講師 | 
廃棄物処理とリサイクルの歴史と日本、EUの動きをパワーポイントを使って解説した。
資源循環の将来
| 活動日 | 2019年3月29日 | 
|---|---|
| 分野 | 資源・エネルギー | 
| 対象 | 大人 | 
| 属性 | その他 | 
| 依頼元 | 企業・団体 | 
| 活動区分 | 研究・発表・執筆 | 
廃棄物処理から資源循環産業への転換を図る動きが進んでいる。それは1990年代後半から本格的に始まったリサイクル社会の構築の動きをスタートとするが、2000年代に入り、さらに資源循環社会化の動きが顕著になってきた。政府、自治体、事業者と連続的に懇談を重ねた。
産廃処理から資源循環へ
| 活動日 | 2019年3月1日 | 
|---|---|
| 分野 | 資源・エネルギー | 
| 対象 | 大人 | 
| 属性 | 企業・団体 | 
| 依頼元 | 企業・団体 | 
| 活動区分 | 研究・発表・執筆 | 
産廃処理から資源循環へのタイトルで、資源循環に関わる団体の月刊誌で、連載を担当し、その戦後の歴史を読者向けに解説している。2019年度すべて。
環境アセスメント法20年
| 活動日 | 2017年9月1日 | 
|---|---|
| 分野 | 資源・エネルギー | 
| 対象 | 大人 | 
| 属性 | その他 | 
| 依頼元 | その他 | 
| 活動区分 | 研究・発表・執筆 | 
環境アセス法が制定されて20年になるので、制定の由来、歴史、その後の執行の状況を調べ、月刊誌に発表した。
ある自治体の団体から、環境問題と情報公開のテーマで講師に。
| 活動日 | 2017年4月20日 | 
|---|---|
| 分野 | 地球温暖化 | 
| 対象 | 子ども | 
| 属性 | 企業・団体 | 
| 依頼元 | 企業・団体 | 
| 活動区分 | 講演・講師 | 
過去の環境にかかわる事件やテーマにもとづき、情報を得るため、国や自治体の情報公開の開示手続きのやり方や実例を紹介した。
エネルギーと温暖化問題の勉強会
| 活動日 | 2016年11月15日 | 
|---|---|
| 分野 | 資源・エネルギー | 
| 対象 | 大人 | 
| 属性 | その他 | 
| 依頼元 | その他 | 
| 活動区分 | 普及啓発 | 
原発事故以来、エネルギー問題の関心が高まっている。そのため、再生可能エネルギー問題を中心に市民が集まり、勉強会を行った。 太陽光、風力、地熱などについて、利点と問題点を整理した。
ごみは語る
| 活動日 | 2016年10月20日 | 
|---|---|
| 分野 | 3R | 
| 対象 | 大人 | 
| 属性 | 自治体 | 
| 依頼元 | 自治体 | 
| 活動区分 | 講演・講師 | 
国立市の依頼で、公民館で、ごみは語ると題して2時間講演した。 廃棄物をめぐる様々な仕組み、できごと、いま、何が問題になっているか、EUの動向、日本の廃棄物政策の動きなどを網羅した内容を一般市民向けに語った。国立市はごみの有料化を検討しているので、全国の状況、有料化の利点と問題点を開設し、情報提供した。
ディーゼル車に未来はあるか
| 活動日 | 2016年7月28日 | 
|---|---|
| 分野 | 大気 | 
| 対象 | 大人 | 
| 属性 | その他 | 
| 依頼元 | その他 | 
| 活動区分 | 研究・発表・執筆 | 
岩波ブックレットを執筆、上梓。 フォルクスワーゲン社の排ガス偽装事件を契機に、日本でも同様の偽装があったことを紹介し、さらに日本の車の排ガス規制の歴史、現在の問題点、これからディーゼル車はどうなるのか、課題も含めて解説した。
放射性廃棄物問題について
| 活動日 | 2016年7月14日 | 
|---|---|
| 分野 | 資源・エネルギー | 
| 対象 | 大人 | 
| 属性 | その他 | 
| 依頼元 | その他 | 
| 活動区分 | 研究・発表・執筆 | 
南相馬市を中心とし、被災地を調査。放射性廃棄物と除染土が処分できず、保管され、さまざまな問題を抱えていることがわかった。
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近藤吉信さんからのネパール・レポート
杉本さん,若狭さん
(1)未来舎会員として,3年間,ネパール地震支援を実施してきました.手前勝手ですが節目の報告をします.添付写真など参照ください.
(2)急な話ですが,4月28日(土)13:00~ 練馬区生涯学習センター にて,大地震3周年追悼映画「カトマンヅの約束」が,
上映される旨,昔の仲間「府川公一」日本ネパール会・理事から連絡がありました.府川さんが受付におられますので,「日本ネパール会関係者」で
無料入場できます.地図添付します.御都合がつきましたら,覗いてみてください.
勝手ながら,宜しくお願いします.
近藤
| Nepal大震災支援結果報告    2018-4-25 NPO未来舎・会員 近藤吉信 初めに;2015年4月25日NepalをM7.8の大地震が襲いました.Everestへの基地初め観光産業は大打撃,技術支援を25年続けたとはいえ,一介の老人に何が出来得るか? 直後に視てきました.「日本人観光客を連れて来て!」との定宿の女将の言葉から,勝手にNPO未来舎・主催の「Samanubhuti-Mission」(思いやり使節団)と銘って,この3年間で8回,延べ24名の皆様のご協力で現地訪問支援を実施しました.完全復興に至ったBoadhanath(ボーダ寺院)以外は復興手つかず又は道半ばの被災地が多いのですが,私にとって,節目の3年が経ちますので,ご支援いただいた皆様に結果と今後の計画を報告します. 2.主な訪問地区:観光兼ねて,震源地地域も訪問しました.(赤字で示す) | 
Nepal大震災支援結果報告2018-4-25NPO未来舎・会員近藤吉信ダウンロード
Nepal大震災支援結果報告2018-4-25NPO未来舎・会員近藤吉信ダウンロード
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Nepal大震災支援結果報告 2018-4-25 NPO未来舎・会員 近藤吉信
- 初めに;2015年4月25日NepalをM7.8の大地震が襲いました.
 Everestへの基地初め観光産業は大打撃,技術支援を25年続けたとはいえ,一介の老人に何が出来得るか?
 直後に視てきました.
 「日本人観光客を連れて来て!」との定宿の女将の言葉から,勝手にNPO未来舎・主催の「Samanubhuti-Mission」(思いやり使節団)と銘って,
 この3年間で8回,延べ24名の皆様のご協力で現地訪問支援を実施しました.
 完全復興に至ったBoadhanath(ボーダ寺院)以外は復興手つかず又は道半ばの被災地が多いのですが,
 私にとって,節目の3年が経ちますので,ご支援いただいた皆様に結果と今後の計画を報告します.
- 主な訪問地区:観光兼ねて,震源地地域も訪問しました.(赤字で示す)

3.支援内容:多くの有志の方から,
(1) 総額:¥1415,000の義援金
(2) 下着類やアクリルタワシ多数の寄贈,
(3) 小学校で折り紙教室交流
(4) 現地NGOとの交流など御支援・協力いただきました.
4.義援金などの寄贈先:「寄贈先の顔が見える」をモットーに,NPO未来舎の名前で配布した事例です.
(1) NGO/LEADERS;Nepal 設立30年を迎える環境NGO, 被災後の疫病蔓延などによる死者「ゼロ」達成のため,
Kavre地区のHealth Post(村の簡易診療所)の設備・圧力型消毒釜などの充実活動などに義援金を寄贈.


左端が25年来のガイド:Niranjan
(2) Mr.Bishnu:元LEADERSの計測技術者;20年来の交流.
現在はNRCS(Nepal Red Cross Society)
の補給物資管理と運送担当.被災した6畳一間の雑貨店兼自宅で親子4人が生活.
店舗改修と長男Mohitの教育資金として義援金を寄贈.


(3) NPO/Tewa(サポートを意味するネパール語)会長:Nirmala KC;Nepal初の女性首相を目指す女性人権向上活動家.
Kethmanduに自費でTraining-Center設立,公募した近隣大学の女子大生100名を,
放課後,世界中から講師を招聘して教育.その活動支援に義援金を寄贈.


(4)Marigold School;Bhuban校長;20年来の友人:保育園・幼稚園・小中一貫校:新聞紙「兜」の折り紙教室開催交流


失業率50%といわれ,国内に職場少なく,生徒・親とも海外志向強い.授業は全て保育園でも英語.
聞き取りにくく訛りはあるが皆・流暢.生徒数はこの20年で80名から850名に増加.
(5)アクリルタワシの配布:横浜のNPOのSenior-Volunteer制作の環境に優しい食器洗い用,アクリル毛糸タワシを
(左:Thrang Rimpoche Boarding School, チベット難民学校),(右:移動の道すがら,街道食堂の調理場)など多数か所に配布.


5.復興状況:垣間見た例を下記するが,復興の格差は著しい.
(1)Jagat Narayan Temple(Bishnu神を祭った由緒あるヒンヅー教寺院は,シッコロ造りの本堂が完全倒壊.
歴史遺産盗難防止と思われる防御柵が作られたのみ,再建の兆しは伺えない.
(左)震災直前,(右)2018年3月;守護神Garuda,Ganeshなどのみ残存.全世界からの復興救援資金をNepal政府は活用できていない?


(2) Boadhanath(チベット仏教寺院)
:ダライラマ14世を筆頭に,徹底した世界規模の布教活動が,多額の復興資金を生んだと見えて,僅か3年で完全復興に至った.
東日本大震災でも「Pray for Japan」の燈明が寺院を覆い,チベット仏教の尊厳・威光は計り知れず.


2016年3月:震災1年後に早くも復興の槌音 2018年3月完全復興
6.今後の計画
(1)震災発生後3年経過したので,義援金主体の支援は終了します.
(2 )年齢(喜寿)・体力・気力・金力に鑑みて,2021年4月までの今後3年間,
主として現地NGO:LEADERSのClean Fuel Demonstration Programに,環境技術支援を主体として,
歴史遺産・ヒマラヤ・観光含め,交流を継続します.改めて,皆様のご協力に感謝いたします. 以上




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