●受賞者全員の詳細な紹介


令和2年度「飼料用米多収日本一」表彰事業調査報告書

 
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令和2年度「飼料用米多収日本一」受賞者の概要(1)

【単位収量の部】(敬称略)
                
褒賞名 経営体 (団体名・個人名) 住 所 品種 作付面積(a) 単収量
(kg/10a)
農林水産大臣賞 出島 博昭 秋田県大館市 秋田63号 182 874
政策統括官賞 有限会社 豊心ファーム
代表取締役 境谷 一智
青森県五所川原市 えみゆたか・みなゆたか 3,957 803
全国農業協同組合中央会会長賞 農事組合法人 ふながわ
代表者 由井 久也
富山県下新川郡朝日町 やまだわら 471 832
全国農業協同組合連合会会長賞 浅井 孝司 北海道美唄市 きたげんき 296 839
協同組合日本飼料工業会会長賞 高橋 俊惠 青森県五所川原市 みなゆたか 791 827
日本農業新聞賞 五十嵐 光博 山形県東田川郡庄内町 ふくひびき 408 807
農林水産大臣賞         出島 博昭 さんのページ GO
政策統括官賞          有限会社 豊心ファーム 代表取締役 境谷 一智 さんのページ GO
全国農業協同組合中央会会長賞  農事組合法人 ふながわ 代表者 由井 久也 さんのページ GO
全国農業協同組合連合会会長賞  浅井 孝司 さんのページ GO
協同組合日本飼料工業会会長賞  高橋 俊惠 さんのページ GO
日本農業新聞賞         五十嵐 光博 さんのページ GO


【単位収量の部】
農林水産大臣賞
出島 博昭(いでしま ひろあき)
経営体所在地:秋田県大館市比内町
団体名・氏名:出島 博昭(いでしま ひろあき)
経営状況 (雇用の有無等):家族(本人、配偶者)で経営する専業農家
経営面積:43a
水田面積:596a
主食用米 作付面積(品種別):あきたこまち:317a、めんこいな:78a、きぬのはだ:19a
その他作物 作付状況(品種別):アスパラガス:30a 、自家消費野菜:17a
飼料用米作付面積:182a
品種名:秋田63号
10a当たり収量:874s
地域平均単収との収量差:302s
出荷先:あきた北農業協同組合(全農系)

調査項目 当年産の取組状況について
【生産面の取組】
品種の選定理由多収及び耐倒伏性に優れた特性を踏まえ、秋田県の奨励品種である「秋田63号」を選定し作付けしている。
育苗における省力・コスト低減の取組内容秋田63号は、籾が大きく播種しても一箱当たりの粒数が少なくなるため、種子予措〜浸種〜催芽までは基本技術の徹底や浸種水温の維持により発芽率を高め、箱数を多く使用しないよう管理している。
田植えにおける省力・コスト低減の取組内容田植時に側状施肥により省力化の実施。
多収に向けた施肥管理の取組内容基肥として、鶏糞(ペレット)105kg/10a、国産高度化成(N成分5.6kg/10a)を施肥、田植時にペースト肥料(N成分3.6kg/10a)を側状施肥、生殖成長期以降は、生育と栄養状態に応じた追肥を2回実施(幼穂形成期:N成分1.4s/10a、減数分裂期:N成分1.4s/10a)
施肥作業の省力・コスト低減の取組内容飼料用米は安価な肥料を使い、稲体の肥料利用率の向上を図り、早期に初期生育を確保できる側条施肥(ペースト)をすることにより、省力・コスト低減の実施。
病害虫防除方法及び省力化の取組内容いもち病は、播種時と移植時に防除することにより、その後の葉いもち防除を省略し、本田では穂いもち防除1回だけ実施することにより省力・コスト低減を実施。
雑草防除方法及び省力化の取組内容除草剤散布時は深水管理を実施し、除草剤の拡散、効果の安定性を確保している。
収穫・調製作業におけるコスト低減の取組内容主食用米はJAカントリーエレベーターを利用し、飼料用米については、自宅乾燥機等で他品種の乾燥・調製後に行うことでコンタミの防止、作業効率の向上、コスト低減に努めている。
その他生産面で先進的な取組内容土づくりが重要なことから、土壌の酸性化を防ぐために粗粒てんろ石灰を散布(100s/10a)し、土壌内の微生物の活動を活発にさせることにより、土壌有機物の確保と地力の向上に努めている。

【経営面の取組】
輪作体系の取組内容飼料用米の栽培圃場を固定することで、コンタミの防止に努めている。
経営内での作業競合が生じないよう作業分散の取組内容刈取作業が重ならないよう、早生〜中生〜晩生の品種を作付している。
作業競合が生じないよう、主食用米を早生種と中生種に飼料用米を晩生種にして作業分散を実施している。その際、晩生品種である飼料用米を主食用米より早く播種・田植えを行い、最後に収穫することで生育期間を十分に確保している。
農地集積及び団地化による経営規模の拡大の取組内容近隣の離農農家から農地集積し規模拡大を図っている。
流通コストの低減の取組内容流通コストや作業の省力化として、主食用米はJAカントリーエレベーターを利用している。
実需者ニーズに対応した安定供給体制取組内容飼料用米は、近くのJA農業倉庫に紙袋(実需者からの要望)で出荷。JAから地元の比内地鶏生産者部会へ引き渡される。                                                       比内地鶏の生産振興に協力するため、販売価格(5円/kg)を安くしている。
その他経営面で先進的な取り組み内容コンバインを集落内の4人でシェアリングし、機械コストの軽減に取り組んでいる。

【地域との連携及び生産技術の普及・啓発】
耕畜連携による効率的な生産体制の取組内容昨年度までは、比内地鶏部会員の鶏糞を使ったいたが、鶏糞を製造する機械が壊れた関係で令和2年産は使えなかった。
生産技術の普及を図るために、地域内で取組内容コスト低減等に係る新たな生産技術の普及を図るため、JAの栽培実証圃の担当者として常に稲の生育状況を把握し、栽培管理の情報等を地域に発信し、地域全体の技術力向上・産地形成を図っている。
特に模範となる特徴的な取組内容過去には、「秋田63号」の栽培実証圃の設置協力を行い、地域の飼料用米の取組拡大に貢献している。
その他(上記以外に特徴のある取組内容があれば、記載。
その他、飼料用米に取り組んだ経緯や、当年産に限らず、これまで行ってきた取組内容、多収に至った過去からの経緯等を記載)
・飼料用米の交付金によって経営の安定が図られることを期待して、平成27年から取組を開始した。
・大館市比内町は、過去に多収日本一を輩出した地域。多収の栽培技術が年々改良され、現在の稲作栽培にも取り組んでいる。                               
・本年は出穂期以降、高温多照で推移したため、晩生品種である秋田63号の登熟は良好だった。


【単位収量の部】
政策統括官賞
有限会社豊心ファーム
代表取締役 境谷 一智(さかいや かずさと)
経営体所在地:青森県五所川原市
団体名・氏名:有限会社豊心ファーム 代表取締役 境谷 一智(さかいや かずさと)
経営状況:(雇用の有無等)通年雇用5人
経営面積:5,503a
水田面積:1,545a
主食用米:作付面積(品種別)3,085a
その他作物 作付状況(品種別):作業受託受託 水稲2,500a、大豆1,000a、大麦3,500a、小麦2,500a、無人へり防除60,000a、稲わら収集作業17,000a
乾燥調整受託:米3,000俵、大豆3,000俵、大麦5,000俵、小麦800俵、
飼料用米作付面積3,958a (みなゆたか 3800a、えみゆたか 157a)
品種名:みなゆたか、えみゆたか
10a当たり収量:803s
地域平均単収との収量差:130s
出荷先:鞄本農産工業

調査項目 当年産の取組状況について
【生産面の取組】
品種の選定理由地域の気候に適している強い耐寒性をもち、多種性品種のため安定した収量を確保できるため。
育苗における省力・コスト低減の取組内容移植は苗箱1枚当たり190g播種。
移植以外に乾田直播を取組み管理費を抑えることができる(土代、農薬、人件費など)。
田植えにおける省力・コスト低減の取組内容田植は疎植栽培で前半は50株、中盤から60株に変更して10a当たり20〜22枚使用。
田植えに数日かかるため、北国は寒いので分げつ期間を考慮し前半は株数を疎植で、後半は60株にしている。
多収に向けた施肥管理の取組内容移植栽培は慣行の化成肥料を使用。一発肥料を使用せず追肥は時期を明確なタイミングで3回に分け、出穂前の窒素成分で5キロ、手直しを2キロ、穂肥で2キロ施肥。
V溝播種の乾田直播で7ha取り組み、一発肥料を使い窒素成分で16キロ施肥、収量平均13.2俵を達成。
施肥作業の省力・コスト低減の取組内容移植栽培では肥料をフレコンで購入し、単価を下げコスト低減。散布作業時間も短縮し人件費低減を実現。
病害虫防除方法及び省力化の取組内容無人ヘリでの散布2回。いもち病については徹底的に予防
雑草防除方法及び省力化の取組内容初期段階での除草は一番肝心なので田植後に一発剤(ジャンボ剤)を散布、後から発生する雑草はクリンチャーバスで防除。
収穫・調製作業におけるコスト低減の取組内容主食用の刈取りが終わる10月上旬から、主食用米終了まで数日遅らせることにより、ほ場で立毛乾燥され飼料用米の水分が20%以下で収穫スタート。
その他生産面で先進的な取組内容今後、飼料用米の面積を増やす計画なので、移植栽培だけでは管理しきれないため、令和元年からV溝乾田直播も導入した。2年産は7haでしたが近い将来、飼料用米での取り組み面積の半分を目標に調整したい。

【経営面の取組】
輪作体系の取組内容飼料用米と大豆との輪作を3年毎で回す。
経営内での作業競合が生じないよう作業分散の取組内容通年雇用労働を、年を通して季節ごとに分散。
春は水稲での移植栽培より先に乾田直播から始まり5月中までにこなす。
6月末から大麦の収穫が始まり乾燥調製。
7月10日以降から小麦の収穫、乾燥調製があり7月下旬まで。
9月10日以降から稲の収穫9月中に主食用を終わらせ10月からは飼料用米を収穫し10月20日までに終わらせ。
10月末から大豆の収穫が始まり11月中旬から大豆選別作業も始まり1月末までに終了。
2月からは稲わら収集したものを選別(腐食しているものを取り除く)。
3月は育苗箱に使うもみ殻の燻炭づくり。
(田植えが終わってから草刈りの管理作業も始まり稲の収穫寸前までに3回草刈りをこなす。また、9月の末からは稲わら収集も始まり10月末まで行う。)
農地集積及び団地化による経営規模の拡大の取組内容人・農地プランや中間管理機構を利用し、近隣の方からお借りした田んぼを、エリア別に作目を分け集積。
移動時間や作業面で効率アップした。
流通コストの低減の取組内容弊社では、大豆以外の農産物は出荷9割以上をフレコンにしている。また、相手業者との契約は置き場の値段で取引しているので運搬の経費も負担が少ない。大豆以外は10月末までに出荷完了することで在庫を抱えなくても良い。飼料用米も10月末までに出荷終了。
実需者ニーズに対応した安定供給体制取組内容毎年1月には商社に出向き今年度の動向や戦略作物とのバランスを確認(価格相場や面積など)。主食用も必要とされる品種を作付けし信用のおける相手業者との契約を持続。飼料用米についても同じく生産者や面積が増えてもいいように出荷する枠を確保。また地元の生産者にも補助金など加算金を説明し飼料用米に興味を持っていただくなど。
その他経営面で先進的な取り組み内容アグリノートでの農地管理を従業員も共有することで、増えていく借用農地をカバー。

【地域との連携及び生産技術の普及・啓発】
耕畜連携による効率的な生産体制の取組内容稲わら収集することで耕畜連携が可能になり畜産業者からは堆肥を格安で購入。その堆肥を稲や大豆畑に散布。
生産技術の普及を図るために、地域内で取組内容近隣地域ではV 溝乾田直播が増えている。春作業の労働時間や経費を削減できる。
特に模範となる特徴的な取組内容土地利用型エリアなので大豆との輪作体系や乾田直播での取り組み。将来、管理面積の半分以上を目標。
その他コスト低減を重視すると飼料用米では収量を確保するのが難しい。乾田直播できる農地整備された条件が良いところはいいが、泥炭や区画の狭いところ・暗渠の水はけが悪いところでは移植での取り組みになる。また、質より量を求める飼料用米では一発肥料に頼らない。追肥(窒素)をいかに徹底して収量に結び付けるかが大事。人件費や作業日数が多くなるが105,000円/10aを目指すことで生産者の喜びにもつながり、収量の多い圃場を見てほかの生産者の相乗効果にも繋がっている。(多く収量を上げようとする気持ちになる)飼料用米の数量払い交付金を、年内12月末までに一括交付のため、出荷を10月末までに終え速やかに報告書を提出。


【単位収量の部】
全国農業協同組合中央会・会長賞
農事組合法人ふながわ
代表者 由井 久也(よしい ひさなり)
経営体所在地:富山県下新川郡朝日町
団体名・氏名:農事組合法人ふながわ
代表者:由井 久也(よしい ひさなり)
経営状況 (雇用の有無等):組合構成員32名、地域おこし協力隊卒業生1名
経営面積:5,052a
水田面積:4,014a
主食用米 作付面積(品種別):てんたかく210a(移植)、コシヒカリ3,001a(移植2,001a、直播1,000a)、富富富201a(移植)
その他作物 作付状況(品種別):えんれいのそら(大豆)901a、景観作物として菜の花201a(町の観光PR)
飼料用米作付面積:471a
品種名:やまだわら
10a当たり収量:832s
地域平均単収との収量差:277kg
出荷先:JAみな穂→合同会社ぐるる富山(富山県内にて循環型農業を推進する飼料業者)

調査項目 当年産の取組状況について
【生産面の取組】
品種の選定理由平成27年に大区画ほ場整備(一筆1ha区画)をした際、飼料用米の作付を勧められ、「やまだわら」(平成26年に知事特認品種認定)の作付を開始。基盤整備後のほ場は地力が有り、倒伏しやすくなる傾向があるので、倒伏耐性があり作期分散が図れることから、継続して「やまだわら」の作付に取り組んでいる。
育苗における省力・コスト低減の取組内容育苗センターや他経営体から苗を購入するのではなく、構成員の出役による播種作業や育苗管理を行うことによりコスト低減を図っている。播種時に苗箱施薬剤の同時散布や散水装置による潅水作業により省力化を図っている。また、軽量培土を使用することにより、苗箱1箱あたり重量の減少(苗箱1箱あたり2〜3s軽くなり5s程度)を行い、労力低減を図っている。
田植えにおける省力・コスト低減の取組内容軽量培土を使用した苗箱を用いることにより苗運搬の労力低減を図っている。また、田植同時に施肥(基肥一発肥料)と初期除草剤散布を行うことで労力低減を図っている。地力のあるほ場を選定し、施肥量のコスト低減を図っている。
なお、オペレーターの労力軽減を図るため、GPS付きの直進田植機の導入を検討。
多収に向けた施肥管理の取組内容土づくりを確実に実施しており、ケイ酸の他にリン酸、カリを加えた配合資材(有機加里入りシリカロマン120s/10a)や発酵鶏ふん(200s/10a)をコンポキャスタを用いて効率的に散布。基肥は、晩生専用基肥一発肥料(21-14-14)を50s/10a施用、さらに追肥として流し込み施肥522(15-12-12)を10s/10aを施用し、多収に向けた施肥管理を図っている。
施肥作業の省力・コスト低減の取組内容土づくりの際にリン酸やカリを含んだケイ酸質資材散布を散布するとともに、田植同時の基肥一発肥料の施肥や水口施肥での追肥により、栽培期間中の作業人数の省略と動散機械による散布作業の撤廃により労力と人件費の低減を図っている。
また、みな穂農協独自の大口農家への肥料の直送(基肥肥料10t以上)による予約注文を価格の安い時期に行い、50〜60円/袋(15s袋)のコスト低減を図っている。
病害虫防除方法及び省力化の取組内容防除組合の無人ヘリコプター防除に全面委託することにより労力の低減と、地域一斉防除による点防除ではなく面防除が可能になり病害虫の発生リスクの低下を図っている。(朝日町の約80%以上の水稲が無人ヘリコプターによる防除委託、約1,600?)また、構成員の中に、オペレーターとして出役し防除散布している。
雑草防除方法及び省力化の取組内容平成30年産まで水口施薬の除草剤で省力化を図っていたが、令和元年産からJAからの提案と農薬メーカーの試験などにより全農規格の大型規格剤(受注生産、メーカー直送)の導入をし、投げ込み式の除草剤(アッパレZジャンボ、バッチリLXジャンボ)に切り替えた。除草剤価格が10aあたり約500円の削減。また、集落の畦畔全面に芝(センチピートグラス)を植えており、畦畔除草の労力の省力を図っている。
収穫・調製作業におけるコスト低減の取組内容収穫直前までほ場での立毛乾燥を行うことで乾燥作業の短縮を図るとともに、収穫から乾燥調製まで外部委託せず同法人で行っている。また、主食用米と同様に、粗選機、石抜機を用いて品質向上に努めている。
なお、主食用米にコンタミが発生しないよう、主食用米の乾燥調製が終了した後に、飼料用米の乾燥調整を実施している。
その他生産面で先進的な取組内容大型機械の乗り入れやターンが容易であり、移植、収穫等の作業の効率化することができ、大規模水田に適している低段差緩傾斜耕作道を整備。
直播栽培では、播種同時施肥・除草剤とは別に専用の播種同時施薬機を用いて、登録が取れている数少ない苗箱施薬剤(箱いり娘)を土中施用し、病害虫の発生予防に努めている。
当該地区は水が豊富なため、用水と排水が分かれており、排水利用をせず、用水から水田に常に冷水が流せるなど、適切な水管理を実施。また、冷水が流せるため高温対策にも有効。

【経営面の取組】
輪作体系の取組内容生産調整に参画し、自作経営面積内にてブロックローテーションを行いながら、水稲と大豆の作付を行っている。春の景観作物として菜の花を作付し、緑肥としてすき込みを行った後に水稲の作付を行っている。
経営内での作業競合が生じないよう作業分散の取組内容主食用米の早生品種(てんたかく)、中生品種(移植コシヒカリ〜移植富富富〜直播コシヒカリ)、晩生品種(やまだわら)の順で収穫できるように作付計画をたてて播種作業から作期分散を図っている。田植え終了後から大豆播種、稲刈り終了後から大豆収穫など行い、水稲との競合しないように努めている。
農地集積及び団地化による経営規模の拡大の取組内容平成27年から経営体育成基盤整備事業を活用した大区画ほ場整備(一筆1ha区画)を行った。その際に、集落内の別法人と農地の集積と団地化を行い集落2法人体制でのブロック分けによる作業効率を実現している。
流通コストの低減の取組内容令和元年までは全量紙袋出荷を行ってきたが、令和2年からフレコン装置の設置と整備を行い労力・人件費・流通コストの低減を図っている。
実需者ニーズに対応した安定供給体制取組内容飼料用米は全量を全農の販売スキームで行っている。なお、JAからは富山県内の飼料業者(合同会社ぐるる富山)に全量出荷(価格:約15円/kg(税込)、運賃:約2.7円/kg)を行っている。
その他経営面で先進的な取り組み内容平成29年からスマート農業の取組を開始し、センサーを搭載したコンバインを活用し、食味・収量・施肥量などのデータを収集しPCでほ場毎にデータ管理を蓄積していき、翌年の栽培管理(ほ場ごとの施肥量の調整等)に活用している。
令和3年度には、構成員1名がドローンの免許取得予定。

【地域との連携及び生産技術の普及・啓発】
耕畜連携による効率的な生産体制の取組内容地域の営農組織と連携し、新潟県のホンダエッグ株式会社から同法人までの輸送費だけを負担して、毎年約80tあまりの発酵鶏ふんを水稲・大豆などの全ほ場で使用している。輸送費だけの支払いになるので、大幅なコストの削減にもつながっている。
生産技術の普及を図るために、地域内で取組内容飼料用米は、多収日本一で平成29年度に地域の平均単収からの増収の部で全国農業協同組合連合会会長賞を受賞、令和元年度に単位収量の部で全国農業協同連合会会長賞を受賞。
主食用米は、令和2年度みな穂米食味お米コンテストで優良賞を受賞しており、地域の模範的な経営体となることで生産技術等の啓発に貢献。
また、地域の担い手による農業者組織「アグリ・ネット・ASAHI」に参画し、生産技術や農作業安全について現地視察、研修会、情報交換等を行うことにより、担い手同士の連携を図っている。
特に模範となる特徴的な取組内容富山県朝日町農業委員会で副会長を歴任し、地域の農地利用や後継者確保等の課題に取り組み、これらの課題に対応するため、平成29度からスマート農業を始めるなど、継続的な農業生産に向けて将来を見据えた取り組みを実施。なお、スマート農業は、大区画ほ場に適していることから、今後もドローンや無人トラクターなどの先進的な技術を導入することを検討。
また、総務省の「地域おこし協力隊」において、都市部からの農業研修生の受け入れを行い、水稲の生産技術を含めた農業技術の継承に努め、地域と連携して人材育成を行っている。(農業研修生は地域に定住した)
その他同集落内の法人が河川敷の桜並木の開花に合わせ極早生チューリップを作付されているので、桜とチューリップの開花に合わせた菜の花を行政と協力しながら作付することにより、地域の景観・観光に積極的に協力している。
「ふながわ春の四重奏」
http://www.toun.asahi.toyama.jp/kankojouhou/shiseki/1450750201399.html
行政のふるさと納税の返礼品に、同法人の米を取り扱ってもらっている。新規で選んでいただく方や、リピーターが年々増加傾向にある。


【単位収量の部】
全国農業協同組合連合会・会長賞
浅井 孝司(あさい こうじ)
経営体所在地: 北海道美唄市中村町北
団体名・氏名:浅井 孝司(あさい こうじ)
経営状況 (雇用の有無等):妻と息子の3人で営農。飼料用米:296a・大豆:352a・秋小麦614a・春小麦190a・なたね341a  
経営面積:1,793a
水田面積:296a
主食用米 作付面積(品種別):作付なし
その他作物 作付状況(品種別):ユキホマレ(大豆)352a・きたほなみ(秋小麦)614a・春よ恋(春小麦)190a・キザキノナタネ(なたね)341a
飼料用米作付面積:296a 
品種名:きたげんき
10a当たり収量:839kg 
地域平均単収との収量差:254kg 
出荷先:JAびばい

調査項目 当年産の取組状況について
【生産面の取組】
品種の選定理由 平成27年産から多収品種の「たちじょうぶ」で飼料用米の取り組みを始めたが、極晩生品種であるため収穫時期が極端に遅くなり、かつ成熟期が遅く青未熟米の発生が多くなり収量は伸び悩んだ。そのため30年産からは、多収で耐倒伏性・穂ばらみ期耐冷性に強く、出穂期はやや早、成熟期はやや晩であるが極端に収穫期が遅れない「きたげんき」を選定。「たちじょうぶ」から「きたげんき」に変更することで登熟が早まり、黄化率が85〜90%以上で刈り取りが出来るようになり、近年収量を上げていることから本年も「きたげんき」を選定した。
育苗における省力・コスト低減の取組内容 置床鎮圧を行うことにより、苗取り作業の身体にかかる負担が軽減され省力化を図ることが出来た。また、置床と育苗箱との間に隙間ができず、生育ムラがなく、根巻きも良好で健苗育成を行うことが出来た。
田植えにおける省力・コスト低減の取組内容 生産コスト低減と省力化の取組として、栽植密度を慣行23〜24株/uから19〜20株/uに減らすことで、育苗箱数を減らし生産コストの低減と省力化に努めている。
多収に向けた施肥管理の取組内容 例年同様基肥には化成肥料N9.6kg/10a、側条施肥に化成肥料N4kg/10aを施用し収量を上げた。側条施肥に高窒素肥料を用いる(以前よりN1.2kg増)ことで、初期生育の促進に努め、また育苗時に発根促進剤を施用し移植後直ぐに根を活着させ初期生育の促進を図った。

【生産面の取組】
施肥作業の省力・コスト低減の取組内容 圃場の大区画化に伴い、基肥を20kg袋から500kgフレコンへ変更し、作業の省力化とコスト低減に取り組んだ。
病害虫防除方法及び省力化の取組内容 通常4回のところ、本田防除で出穂前にいもち病と殺虫の混合剤1回のみを無人ヘリコプターにより施用し、省力化をはかっている。なお、飼料用米の場合、主食用米ほどカメムシ等による虫害は問題とならない。
雑草防除方法及び省力化の取組内容 雑草の発生に合わせて複数回除草する体系処理を行っているが、初中期一発剤1回(田植から約1か月の間に1回)の使用で雑草を抑制し、省力化を実現している。
収穫・調製作業におけるコスト低減の取組内容 収穫から乾燥・調製までを中村共同施設利用組合(中村RC)という集団で共同で行うことにより、収穫機械や乾燥機、調製施設にかかるコストを、スケールメリットにより減らしている。また、作業についても共同作業により、一人当たりの作業時間及び負担を減らしている。
その他生産面で先進的な取組内容 来年産以降ドローンを導入し、適期防除と作業の更なる省力化・効率化に取り組み、ICT農業を最大限に活用していきたい。

【経営面の取組】
輪作体系の取組内容現在は田畑輪換は取り組んでおらず、畑作物の輪作のみ取り組んでいる。次年産からは田畑輪換での取組を検討中。
経営内での作業競合が生じないよう作業分散の取組内容春作業(耕起・播種等)の競合を極力避けるため、麦・大豆・なたねの輪作作物を計画的に導入し、作業バランスを考え作付を行った。
また、本年から後継者へ経営指導を行いながら全体作業の分散を図り、作業効率の向上を図った。
農地集積及び団地化による経営規模の拡大の取組内容 農地集積及び作物による団地化は作業効率向上と生産コスト低減の為、次作物も考えながら計画的に取り組んでいる。今後は後継者とも相談の上、経営規模の拡大を図っていきたい。
流通コストの低減の取組内容飼料用米の収穫後は、籾を運搬用ダンプにて中村RCへ搬入し乾燥・調製を行い、フレコンでばら検査を受けJAびばいへ出荷している。安価で大型の施設を利用し労力・経費を抑えている。
JAびばいからはフレコンのまま畜産事業者へ出荷されている。
実需者ニーズに対応した安定供給体制取組内容 JAびばいでは畜産事業者と複数年契約を結び、飼料用米の安定供給を行っている。
その他経営面で先進的な取り組み内容 JAコネクト(スマホアプリ)を活用し、JAからの営農速報や各種案内をスマホで受信。圃場にいながらも内容確認ができ、効率良く農作業や各種事務手続きを行っている。

【地域との連携及び生産技術の普及・啓発】
耕畜連携による効率的な生産体制の取組内容 稲わらについては、飼料販売業者を介し全量を粗飼料として供給し、耕畜連携による畜産農家へのわら供給(有償)にも取り組んでいる。
生産技術の普及を図るために、地域内で取組内容 JAびばい・空知農業改良普及センターと共同で飼料用米等の現地講習会を実施。栽培計画立案時から収穫までの期間、JAから生産者へ約20回程度「営農情報」が提供され参考としている。
特に模範となる特徴的な取組内容 飼料用米日本一コンテストにエントリーすることにより、地域での飼料用米作付の普及と啓発に取り組んでいる。
その他(上記以外に特徴のある取組内容があれば、記載。
その他、飼料用米に取り組んだ経緯や、当年産に限らず、これまで行ってきた取組内容、多収に至った過去からの経緯等を記載)

【単位収量の部】
協同組合日本飼料工業会・会長賞
高橋 俊惠(たかはし としえ)
経営体 所在地: 青森県五所川原市
 団体名・氏名 高橋 俊惠(たかはし としえ)
経営状況 (雇用の有無等)家族経営(繁忙期には臨時雇用あり)
経営面積1,644a
水田面積1,569a
主食用米 作付面積(品種別)555a
その他作物 作付状況(品種別)飼料作物 52a
飼料用米作付面積 791a
品種名 みなゆたか
10a当たり収量 827s
地域平均単収との収量差 154kg
出荷先フィードワン株式会社東北支店

調査項目 当年産の取組状況について
【生産面の取組】
品種の選定理由地域の気候に適している強い耐寒性をもち、多収性品種のため安定した収量を確保できるため。
育苗における省力・コスト低減の取組内容一部プール育苗を行い省力化。
育苗期に2回液肥で追肥を行い、2回目は田植え3日前に施し移植後の活着に効果ある。
田植えにおける省力・コスト低減の取組内容1坪当たりの植え付け株数について、60株で疎植栽培、苗残に応じ一部50株での移植
多収に向けた施肥管理の取組内容○一発型の成分30-9-7肥料を、窒素成分12s/10aを施し、7月下旬にNK15を窒素成分1s/10a追肥している。
○追肥は、無人ヘリを使用し、稲の状況を見てピンポイントに調整しながら施している。
また、額縁追肥を行い、畦畔付近四列の日光及び風通しが良い株に追肥を多く施し太く育て収量アップを図っている。
施肥作業の省力・コスト低減の取組内容追肥を、無人ヘリで散布することで、大幅に時間短縮が図られ省力化になっている。
病害虫防除方法及び省力化の取組内容無人ヘリで地域の共同防除により省力化している。
雑草防除方法及び省力化の取組内容フロアブル剤を畦畔からまき、一発防除している。
水漏れのないよう畦畔の畦塗りを行い、除草剤の効果が失われないよう水管理を行う。
収穫・調製作業におけるコスト低減の取組内容飼料用米の生育日数を延ばし、ほ場で多少の立毛乾燥を行い乾燥コスト低減を行っている。
その他生産面で先進的な取組内容中干し期に、ほ場の渠切りを行い、刈取り前の落水後に排水を良くしている。

【経営面の取組】
輪作体系の取組内容取り組みなし
経営内での作業競合が生じないよう作業分散の取組内容田植えは、先に飼料用米を植え、後に主食用米を植える。刈取りは主食用米収穫後に飼料用米を刈取りし作業分散を図っている。
農地集積及び団地化による経営規模の拡大の取組内容高齢で作付困難な方から農地を借用し、ほ場を集積し経営拡大している。
流通コストの低減の取組内容フレコン袋による出荷でコスト低減を図っている。
青森県八戸市に飼料コンビナートがあり、配合飼料工場への距離が近いため運送コスト低減につながっている。
実需者ニーズに対応した安定供給体制取組内容令和2年産から3年間の複数年契約を締結し、供給量の維持、増加を今後も継続していく。
その他経営面で先進的な取り組み内容自ら肥料・農薬の販売業を行っていることから、仕入元から肥料・農薬の情報を基に、飼料用米に適した肥料を試験している。

【地域との連携及び生産技術の普及・啓発】
耕畜連携による効率的な生産体制の取組内容耕畜連携によるわら利用を取り組んでいる
生産技術の普及を図るために、地域内で取組内容青森地域飼料用米生産利用推進協議会に参加し、勉強会や意見交換において参加者から教わった技術などを取り入れている。
特に模範となる特徴的な取組内容地域農業者と集会や意見交換の場で、飼料用米の価格、交付金及び消費税の対象等について話合い、飼料用米が経営安定に有効であることを発信している。
また、多収及び省力化など、栽培技術についても情報交換している。
その他プラウでの反転耕を行うと、2年前の切株が適度に柔らかく腐植し稲作に良いと思われる。
これまで、前年に大豆を作付けしたほ場を借用した際は、飼料用米の肥料を減らしても多収になった。

【単位収量の部】
日本農業新聞・会長賞
五十嵐 光博(いがらし みつひろ)
経営体所在地:山形県東田川郡庄内町
団体名・氏名 五十嵐 光博(いがらし みつひろ)
経営状況 (雇用の有無等)経営主、妻、父母、の4人の家族経営
経営面積1,665a
水田面積1,463a
主食用米 作付面積(品種別)1,041a(つや姫413a、はえぬき427a、 ひとめぼれ107a、雪若丸65a、コシヒカリ29a)
その他作物 作付状況(品種別)加工用米(はえぬき)15a、大豆190a、野菜(自家用としてナス、ピーマン、トマト、キュウリ、ほうれん草、青梗菜等)12a
飼料用米作付面積408a
品種名ふくひびき
10a当たり収量807kg
地域平均単収との収量差179kg
出荷先(株)野川ファーム:需要者であり自社工場での飼料の製造販売(県と共同で製造技術の特許取得)等を行っている。

調査項目 当年産の取組状況について
【生産面の取組】
品種の選定理由多収性であり、他の品種より茎が太くないためコンバインも傷まないことや、倒伏に強いため。
育苗における省力・コスト低減の取組内容スプリンクラー散水による省力化を行っている
田植えにおける省力・コスト低減の取組内容軽量培土、苗箱運搬機の使用により労力を削減している。
多収に向けた施肥管理の取組内容稲わらの腐熟促進のため刈り取り後に石灰窒素を投入している。
施肥作業の省力・コスト低減の取組内容大豆との輪作により施肥量の低減、低コスト肥料を使用している。
病害虫防除方法及び省力化の取組内容育苗箱施用剤を利用し、害虫防除に取組んでいる。
雑草防除方法及び省力化の取組内容除草体系は、一般的な圃場に初中期一発除草剤のみ、雑草多発圃場には初期除草剤を散布してから初中期一発除草剤を散布している。
全面散布を行うと労力が掛かるので多発圃場のみ初期除草剤を散布している。
収穫・調製作業におけるコスト低減の取組内容出荷はフレコンを使用し、コスト低減・労力削減を図っている。
その他生産面で先進的な取組内容化学肥料及び農薬を削減し環境に配慮した栽培を行っている。

【経営面の取組】
輪作体系の取組内容2〜3年で大豆との輪作体系
経営内での作業競合が生じないよう作業分散の取組内容水稲は複数品種を用いており、また、水稲と作業時期が競合しない大豆を作付けすることで作業分散を行っている。
農地集積及び団地化による経営規模の拡大の取組内容前年比で73.8aの経営規模拡大を図っている。
流通コストの低減の取組内容出荷はフレコンを使用し、作業の効率化や時間短縮を図っている。
実需者ニーズに対応した安定供給体制取組内容安定供給に向けて実需者との複数年契約を締結している。
その他経営面で先進的な取り組み内容ソーラーシェアリングの導入(作物:わらび、面積4a、発電出力35kw)

【地域との連携及び生産技術の普及・啓発】
耕畜連携による効率的な生産体制の取組内容取り組みなし
生産技術の普及を図るために、地域内で取組内容飼料用米の増収を図るため(株)野川ファームに相談し、肥料体系・除草体系など指導をしていただいてる。また交付金制度や生産技術等の情報交換を行っている。
特に模範となる特徴的な取組内容大豆との輪作により施肥量の低減、低コスト肥料を使用している。
その他なし


令和2年度「飼料用米多収日本一」受賞者の概要(2)

【地域の平均単収からの増収の部】(敬称略)
褒賞名 経営体(団体名・個人名) 住 所 品種 作付面積(a) 地域の平均単収からの増収
( kg/10a )
農林水産大臣賞 農事組合法人 伏古生産組合
代表理事 柴田 隆
北海道上川郡愛別町 そらゆたか 736 283
政策統括官賞 遠目塚 春生 宮崎県えびの市 ミズホチカラ 111 210
全国農業協同組合中央会会長賞 伊藤 裕彦 北海道石狩郡当別町 そらゆたか 253 255
全国農業協同組合連合会会長賞 天水 茂 北海道磯谷郡蘭越町 そらゆたか 141 249
協同組合日本飼料工業会会長賞 カンドーファーム株式会社
代表取締役 田尻 一輝
島根県松江市 ミズホチカラ 407 203
日本農業新聞賞 柿並 博志 宮崎県都城市 ミズホチカラ 116 235
農林水産大臣賞         農事組合法人 伏古生産組合 代表理事 柴田 隆 さんのページ GO
政策統括官賞          遠目塚 春生 さんのページ GO
全国農業協同組合中央会会長賞  伊藤 裕彦 さんのページ GO
全国農業協同組合連合会会長賞  天水 茂 さんのページ GO
協同組合日本飼料工業会会長賞  カンドーファーム株式会社 代表取締役 田尻 一輝 さんのページ GO
日本農業新聞賞         柿並 博志 さんのページ GO

【地域の平均単収からの増収の部】
農林水産大臣賞
農事組合法人 伏古生産組合
代表理事 柴田 隆(しばた たかし)
経営体所在地: 北海道上川郡愛別町
団体名・氏名 農事組合法人 伏古生産組合
代表理事 柴田 隆(しばた たかし)
経営状況 (雇用の有無等)従業員 5名  雇用 9名  計14名
経営面積15,000a
水田面積13,200a
主食用米 作付面積(品種別)ほしのゆめ 130a ・きらら397 1,700a ・ななつぼし 1,840a ・ゆめぴりか 600a ・えみまる 200a ・酒米 2900a ・他 300a
その他作物 作付状況(品種別)大豆 230a ・麦 160a ・ハウス野菜他 240a ・牧草350a ・その他 1,000a
飼料用米作付面積736a 
品種名そらゆたか 
10a当たり収量856s 
地域平均単収との収量差283kg 
出荷先JA上川中央

調査項目 当年産の取組状況について
【生産面の取組】
品種の選定理由北海道の気候に適している寒さに強い知事特認品種であり多収性品種のため、収量の向上が期待できるため。
育苗における省力・コスト低減の取組内容育苗ハウスの自動巻き上げ機を導入することにより温度管理のためのハウスの開閉を自動でできるようにし、省力化を図っている。
田植えにおける省力・コスト低減の取組内容苗運びや田植え作業など作業を事前に分担しておくことにより、一連の作業がスムーズにおこなえるよう作業効率化を図っている。
多収に向けた施肥管理の取組内容基盤整備後の圃場は、特性上、地盤が柔らかくなることにより根張りが良くなり、その結果、通常よりも肥料吸収性が高く、生育が良くなってしまうため倒伏防止などを含め施肥量を抑えた施肥管理を行った。
施肥作業の省力・コスト低減の取組内容GPS付きのトラクターの走行の軌道修正システムにより、むらなく肥料散布できるようにし、操縦者の技術だけではなく補助が入ることにより省力化と肥料コストの低減を図っている。
病害虫防除方法及び省力化の取組内容主食用米については、秋にヘリでのカメムシに対する防除を2〜3回行っているが、飼料用米については、秋の防除を行わないことにより省力化を図っている。
雑草防除方法及び省力化の取組内容無人ヘリによる除草剤散布を行っており、ボートや手振による防除よりも短時間で効率的に散布することができるため、省力化につながっている。
収穫・調製作業におけるコスト低減の取組内容主食用米と異なり、乾燥・籾摺りのみのため、出荷前のふるい作業、ふるい下米の処理が不要であり、コスト低減につながっている。
その他生産面で先進的な取組内容水田圃場の水をスマホで管理できる装置を設置しているため、現地に行かずに水管理することができ省力化になっている。また、正確な水管理が可能となった。

【経営面の取組】
輪作体系の取組内容麦・大豆との輪作に取り組んでいる。
経営内での作業競合が生じないよう作業分散の取組内容種子や資材の管理、生育管理、圃場の管理、畑作物の管理、ハウス野菜の管理など従業員に担当を割り振ることにより、作業分散及び効率化を図っている。
農地集積及び団地化による経営規模の拡大の取組内容基盤整備による圃場の集積を行い、規模を拡大している。
流通コストの低減の取組内容融雪剤や肥料について、早期引取を行い、さらに自己引取を行うことでコスト低減を図っている。
実需者ニーズに対応した安定供給体制取組内容飼料用米については農協を通じて、複数年契約を結ぶことによって安定供給に取り組んでいる。
その他経営面で先進的な取り組み内容2018年よりグローバルGAP『コンバイン部門(水稲)』に取り組んでいる。

【地域との連携及び生産技術の普及・啓発】
耕畜連携による効率的な生産体制の取組内容畜産農家と協力して籾殻の使用や牧草の販売、堆肥の購入などを行っている。
生産技術の普及を図るために、地域内で取組内容各生産部会による栽培講習会に参加し栽培技術向上に取り組んでいる。
特に模範となる特徴的な取組内容地域全体で取り組んでいるゆめぴりか、ななつぼしのイエスクリーン栽培に加え、独自にきらら397や酒米のイエスクリーン栽培に取り組んでいる。
その他(上記以外に特徴のある取組内容があれば、記載。
その他、飼料用米に取り組んだ経緯や、当年産に限らず、これまで行ってきた取組内容、多収に至った過去からの経緯等を記載)
ハウス自動巻き上げや水田圃場のスマホでの水管理などスマート農業での省力化などに取り組んでいる
令和3年度にはドローンの導入を予定している

【地域の平均単収からの増収の部】
政策統括官賞
遠目塚 春生(とおめつか はるお)
経営体所在地:宮崎県えびの市
団体名・氏名:遠目塚 春生(とおめつか はるお)
経営状況 (雇用の有無等)家族経営(本人・妻・父)、雇用なし
経営面積1,719a
水田面積1,719a
主食用米 作付面積(品種別)1,039a
その他作物 作付状況(品種別)WCS:259a、麦135a、大豆114a、ソバ90a、里芋22a
飼料用米作付面積111a
品種名ミズホチカラ
10a当たり収量723kg
地域平均単収との収量差210kg
出荷先集荷業者(合名会社町屋商店)→飼料会社→養豚農家(有限会社レクスト)

調査項目 当年産の取組状況について
【生産面の取組】
品種の選定理由ミズホチカラについては、倒伏に強く、多収品種のため低コスト栽培に適している。豚の飼料としても優れているため、養豚農家への供給を行っている状況では最適品種。また、九州地方では晩生に属するため、主食用米(ヒノヒカリ)との収穫時期の差が生まれ、機械の有効利用が図られ、米の混在が避けられる。
育苗における省力・コスト低減の取組内容種子の温湯消毒の実施や苗箱の床土の削減を行っている。
田植えにおける省力・コスト低減の取組内容大型機械導入により、作業の効率化を図っている。
   ※ 将来はほ場の大区画化を行うため、自ら役員としてほ場整備の推進に邁進している。
多収に向けた施肥管理の取組内容毎年、畜産農家から完熟たい肥(牛ふん堆肥)を購入し、2.0t/10a施肥するとともに、元肥・追肥についてはほ場・生育の状況を観察しながら対応を行っている。
施肥作業の省力・コスト低減の取組内容元肥については、田植同時施肥機で、側条施肥により10aあたり肥料のコスト減、また散布の省力に努めている。
病害虫防除方法及び省力化の取組内容防除については、基本的には箱剤のみとし、その箱剤についても田植同時散布のため、省力化を実行している。また、病害虫が発生した場合は、生育の状況を日々観察することで、適期防除に努め、効果的な防除体系を確立している。
雑草防除方法及び省力化の取組内容除草剤については、田植同時施用により省力化を実現し、水管理によりその効果を高めている。
収穫・調製作業におけるコスト低減の取組内容高性能機械を導入し、作業の効率化及び低コスト化に取り組んでいる。また、乾燥調製作業については、自己で行うことができるため、コスト低減や十分な乾燥調製を図ることができ、品質向上に繋がっている。
その他生産面で先進的な取組内容適正な元肥、追肥など、継続した土づくりにより、年々飼料用米の収量増加に繋がっている。

【経営面の取組】
輪作体系の取組内容飼料用米、主食用米、麦、大豆、ソバ、里芋等を作付けし、土地の有効利用を図ることで、全ての土地ではないが輪作体系の取組を行っている。
経営内での作業競合が生じないよう作業分散の取組内容機械の有効利用や作業の効率化を図るために、飼料用米、主食用米、麦、大豆、ソバなどを作付けし、土地の有効利用に心がけている。また、飼料用米、主食用米については収穫時期の分散化を図るために、計画的作付け体系を組んでいる。
農地集積及び団地化による経営規模の拡大の取組内容飼料用米、主食用米の作付け圃場については、作業の効率化を図るため農地の集約に努め、ゾーニングに取組んでいる。また、地域での農地の賃借を行うとともに、再ほ場整備によるほ場の拡大、および農地の集約を計画している。
流通コストの低減の取組内容自ら乾燥施設を所有し、フレコンバックによる出荷を行っており、出荷先は市内の米集荷業者となっている。
実需者ニーズに対応した安定供給体制取組内容畜産農家、飼料業者等で構成される「えびの市エコフィード利用・増産推進協議会」のメンバーである集荷業者より、畜産農家のニーズを把握するとともに、ニーズに応じた飼料用米の安定供給に努めている。同協議会の大規模養豚農家に飼料用米が供給されており、この飼料用米を給与した「いもこ豚」として、ブランド化が図られている。また、安定供給を担うため、飼料用米の複数年契約にも取り組む。
その他経営面で先進的な取り組み内容大区画ほ場整備を推進することで、本人だけではなく地域の所得向上のための取組を、地域の中心農家として啓発している。

【地域との連携及び生産技術の普及・啓発】
耕畜連携による効率的な生産体制の取組内容毎年、畜産農家から完熟たい肥(牛ふん堆肥)を購入し施肥しているとともに、収穫後のワラについては畜産農家に供給している。収穫した飼料用米については、集荷業者を通じて市内の養豚農家に供給され、地域内での耕畜連携が図られている。
生産技術の普及を図るために、地域内で取組内容毎年行っている飼料用米の栽培講習会に参加するとともに、他の生産者との意見交換等を行い、収量及び品質の向上を図っている。また、JAえびの市稲作振興会の地区役員として、主食用米の良食味生産や他の生産者への啓発を行っている。
特に模範となる特徴的な取組内容地域土地改良区の理事を務め、農地の保全、農地の有効利用推進の取組を積極的に行っている。また、生産基盤の確立を図るために、ほ場整備事業の役員として、地域の農地所有者への事業の推進を行っている。加えて、地域の籾摺り・乾燥組合(えびの市籾摺組合)の役員を受け持ち、主食用米の品質向上の一翼を担っている。
その他(上記以外に特徴のある取組内容があれば、記載。
その他、飼料用米に取り組んだ経緯や、当年産に限らず、これまで行ってきた取組内容、多収に至った過去からの経緯等を記載)  
主食用米の需要が減少する中で、市内の養豚農家(集荷業者)からの要望があり、自らが作付けした飼料用米が市内における別の農畜産物(豚肉)のブランド化に協力できれば大変な喜びが生まれると思い、作付けを決断した。また、稲作用の機械全般の有効利用を図られることで、低コスト化・所得の向上に繋がると考えた。以前から、苗の定植幅を変えたり、どの様な作付け体系が、多収に繋がるか、自ら試験・調査等を行っている。

【地域の平均単収からの増収の部】
全国農業協同組合中央会・会長賞
伊藤 裕彦(いとう ひろひこ)
経営体所在地:北海道石狩郡当別町
団体名・氏名  伊藤 裕彦(いとう ひろひこ)
経営状況 (雇用の有無等)経営主 ・ 妻 ・ 後継者(長男) 計 3名(雇用は無) 経営は、水稲・飼料用米・小麦    
経営面積1,271a
水田面積 472a
主食用米 作付面積(品種別) 219a(ななつぼし)
その他作物 作付状況(品種別)秋小麦 786a(きたほなみ)  作物管理用地 13a 
飼料用米作付面積 253a
品種名 そらゆたか
10a当たり収量 821kg
地域平均単収との収量差 255kg
出荷先JA北いしかり

調査項目 当年産の取組状況について
【生産面の取組】
品種の選定理由北海道の気候に適している寒さに強い知事特認品種であり多収性品種のため、収量の向上が期待できるため。
育苗における省力・コスト低減の取組内容育苗期の種子伝染性病害を効率的に防除し、健全な苗を育成することで安定的な生産につなげるため、消毒済み種子による播種を行っている。
田植えにおける省力・コスト低減の取組内容限られた人員であるため効率的な田植え作業を明確な役割分担を実施し労働力低減に努めている。
多収に向けた施肥管理の取組内容土壌診断に基づき、茎葉生育過程において3月にケイカル100kg散布し、移植時に活着をよくするため5月に、腐食りん30kgの施肥を行った。
施肥作業の省力・コスト低減の取組内容施肥作業については必要に応じ20kgの紙袋ではなく、フレコンを活用することにより開封時や運搬の労働力の省力化に努めた。
病害虫防除方法及び省力化の取組内容稲ドロオイ虫発生予防及びいもち病初発防止のためフェルテラ箱粒剤25gを播種時に施用
いもち病及びカメムシ防除の実施をブラシンダントツフロアブル8倍を無人ヘリコプターによる散布を行い省力化に努めた。
雑草防除方法及び省力化の取組内容水田雑草防除省力化を図るため初中期一発除草剤であるヤブサメ豆つぶ250gを散布し、除草回数の削減及び労働力の低減を図った。
収穫・調製作業におけるコスト低減の取組内容乾燥作業及び乾燥時間の短縮に向けて圃場内立毛乾燥を行い、乾燥作業に伴うコストの低減を行った。
その他生産面で先進的な取組内容栽培講習会の参加や、新薬剤等の情報を収集し、効果が高い薬剤の施用や効率的な作業及び、水管理を主体として生育の状況を日々細かく観察することにより、適期作業を実践している。

【経営面の取組】
輪作体系の取組内容取組みなし
経営内での作業競合が生じないよう作業分散の取組内容水稲と秋小麦を作付することにより、作業時期の分散を図り作業効率の向上を図った。
農地集積及び団地化による経営規模の拡大の取組内容当初、飼料用米の生産にあたっては農地集積を行い経営規模拡大を図り現在に至っている。
流通コストの低減の取組内容調製した飼料用玄米をフレコン詰めで出荷し、JA北いしかりの倉庫に集約することにより作業の効率化に努めている。また、実需者に倉庫からの引き取りを行ってもらうことにより、流通コストを低減させている。
実需者ニーズに対応した安定供給体制取組内容毎年、同一のほ場に飼料用米を作付することにより、収量を安定させ、なおかつ収量の向上を図っている。
その他経営面で先進的な取り組み内容後継者である長男と今後を見据え付加価値を意識した生産を検討しているため栽培講習会等の積極的な参加を心掛けている。

【地域との連携及び生産技術の普及・啓発】
耕畜連携による効率的な生産体制の取組内容取組みなし
生産技術の普及を図るために、地域内で取組内容JA北いしかりが作成している「作物別栽培指標の水稲移植編」を参考にして圃場・育苗・水管理等を行っている。
特に模範となる特徴的な取組内容伊藤氏が営農している地区では、飼料用米を作付けいる者が他におらず、皆が転作により小麦の生産面積を拡大している中で、水稲作付面積を維持していきながら収量性にウェイトを置いた生産に向け飼料米に取組んでいる。
その他(上記以外に特徴のある取組内容があれば、記載。
その他、飼料用米に取り組んだ経緯や、当年産に限らず、これまで行ってきた取組内容、多収に至った過去からの経緯等を記載)

【地域の平均単収からの増収の部】
全国農業協同組合連合会・会長賞
天水 茂(てんすい しげる)
経営体所在地:北海道磯谷郡蘭越町
団体名・氏名:天水 茂(てんすい しげる)
経営状況 (雇用の有無等)本人・妻
経営面積1,217a
水田面積1,062a
主食用米 作付面積(品種別)ななつぼし298a、ゆめぴりか517a、ほしのゆめ50a 
その他作物 作付状況(品種別)えん麦81a、Sコーン(味来)29a、トマト(桃太郎)9a
飼料用米作付面積197a(そらゆたか141a、ななつぼし56a)
品種名そらゆたか、ななつぼし
10a当たり収量そらゆたか788kg (ななつぼし606kg)
地域平均単収との収量差そらゆたか249kg 
出荷先JAようてい

調査項目 当年産の取組状況について
【生産面の取組】
品種の選定理由「そらゆたか」は、北海道の気候に適している寒さに強い知事特認品種であり多収性品種のため、収量の向上が期待できるため。
育苗における省力・コスト低減の取組内容町運営の育苗施設で床土からロックウールマットに切り替え、従来の育苗箱の重量より軽くなったことで、苗の運搬等の労力軽減に繋げている。また、天候や圃場環境・苗の生育状況を見極めて適期に移植をすることで、苗管理の期間が長引かないようにしている。
田植えにおける省力・コスト低減の取組内容代掻きや、整地作業と、田植え・苗運搬等の作業に係る役割分担を決め、効率よく作業をすることによって作業期間の短縮と、適期移植を実践している。
多収に向けた施肥管理の取組内容慣行より多く施肥する事で高窒素による多収を実現
慣行栽培標準施肥量N6.5sに対し、N7.2sの施肥実績。慣行比 +0.7s 110.7%
施肥作業の省力・コスト低減の取組内容安価なBB肥料「BB265」@1,284円/20sを施肥し、
慣行栽培(特別栽培)使用銘柄「高度化成水稲ペレット181」@1,894円/20sに対し、-610円となり、面積換算比で -36,051円の低コスト化となった。
病害虫防除方法及び省力化の取組内容無人ヘリコプターでの基幹防除
9/29 いもち病防除・カメムシ防除を目的に、無人ヘリコプターにより実施。
使用薬剤「ダブルカットKフロアブル」=特にカメムシ予防に関する残効性が長く、効果が優れる薬剤を使用。
雑草防除方法及び省力化の取組内容豆つぶ剤使用
5/31 使用薬剤「ガンガン豆つぶ250」=2成分配合の初中期一発処理剤で、ノビエ及び1年生広葉雑草に長期残効果がある。また、施用量が10a当たり250gと軽量で、拡散性に優れているため散布作業が省力化される。
収穫・調製作業におけるコスト低減の取組内容乾燥・調整作業は個人による乾燥機・調製機で作業しており、収穫の進度や、天候等により自己の都合で作業を調整することが可能であるため、適期作業が可能である。
また、乾燥機・調製機器は定期的メンテナンスにより長期使用しているため、外部委託や共同乾燥施設を利用するよりコストはかからない。
その他生産面で先進的な取組内容生産組合による栽培講習会の参加や、新薬剤等の情報を収集し、効果が高い薬剤の施用や効率的な作業及び、水管理を主体として生育の状況を日々細かく観察することにより、適期作業を実践している。

【経営面の取組】
輪作体系の取組内容定期的に土壌診断を実施し、土壌条件に見合った施肥量となるようにJAの営農担当職員による施肥設計を参考にし、泥炭地で飼料用米を作付ける等、圃場適正に見合った品種を選定している。
経営内での作業競合が生じないよう作業分散の取組内容ハウス栽培トマト(収穫期7月〜9月中旬)と、路地栽培のスイートコーン(収穫期8月上・中旬)を栽培しており、水稲収穫期(9月中旬〜)までの労働力を有効に活用している。
農地集積及び団地化による経営規模の拡大の取組内容農地の取得は農業委員会による農地あっせんにより取得していて、近隣で離農者等による売買・賃貸のあっせんが生じた際は、受け手として参加している。
流通コストの低減の取組内容包装容器は大規格のフレコン(容量1,020s)に入れて出荷するため紙袋に比べ労力もかからず、作業もしやすい。
フレコン容器はJA資材センターの早期取りまとめ時に注文することにより、早期予約の割引価格によりコスト低減を図っている。
実需者ニーズに対応した安定供給体制取組内容令和2年産より、JAを通じて複数年契約(3年)をすることによって実需者への安定供給に向けて取り組んでいる。
その他経営面で先進的な取り組み内容慣行栽培は、全て「特別栽培」又は「イエスクリーン栽培」で栽培しており、低農薬・低化学肥料により環境にやさしくまた、健康に配慮した水稲生産を実践している。

【地域との連携及び生産技術の普及・啓発】
耕畜連携による効率的な生産体制の取組内容堆肥の施用はJAの黒松内堆肥センターを利用しており、地元の畜産農家と連携し、地場産有機資材の利用による資源リサイクルによる循環型農業を実践している。
生産技術の普及を図るために、地域内で取組内容町運営の育苗施設で床土からロックウールマットに切り替え、従来の育苗箱の重量より軽くなったことで、苗の運搬等の労力軽減に繋げている。
特に模範となる特徴的な取組内容妻は、JAようてい第1ブロック(黒松内・蘭越地区)の女性理事としてJAの活動・運営に積極的に携わっている。
その他ホクレンが実施している「ゆめぴりか」の良質米生産出荷表彰において、「優秀表彰を5年連続受賞」されており、「基準品ゆめぴりか」の生産・出荷にあっても自己研鑽に日々取り組んでいる。

【地域の平均単収からの増収の部】
協同組合日本飼料工業会・会長賞
カンドーファーム株式会社
代表取締役 田尻 一輝(たじり かずてる)
経営体所在地:〒690-0151 島根県松江市
団体名・氏名:カンドーファーム株式会社 代表取締役 田尻 一輝(たじり かずてる)
経営状況 (雇用の有無等)7名(社員2名、パート5名)
経営面積8,984a
水田面積8,640a
主食用米 作付面積(品種別)6,922a(コシヒカリ、きぬむすめ、つや姫、ミルキークイーン、ハナエチゼン)
その他作物 作付状況(品種別)小麦 1,149a、そば 35a
飼料用米作付面積407a
品種名ミズホチカラ
10a当たり収量706s
地域平均単収との収量差203s
出荷先株式会社松永牧場(益田市、肥育牛)

調査項目 当年産の取組状況について
【生産面の取組】
品種の選定理由実需者との直接契約による栽培のため品種選択の自由度が高い。
短稈のため、倒伏しにくく、脱粒性の低い品種を選ぶことで遅れ穂も成熟し、刈取の際にコンバインの作業スピードを速くでき、負担も少ないことから「ミズホチカラ」を選択した。
立毛状態である程度乾乾燥しているため、もみ及びわらの含有水分が低いためコンバインへの負荷が少ないこと。また、品種の特性的に短稈で倒伏しにくいことや脱粒性が低いことから、通常(主食用品種の収穫作業)より早いスピードで作業ができる。
育苗における省力・コスト低減の取組内容ミズホチカラは、他の多収品種に比べ茎数が少ないことから、田植え後の分けつ数を確保し、一層の収穫量を目指す目的で、播種量を増やした。
田植えにおける省力・コスト低減の取組内容ミズホチカラは、登熟期間が長く、出穂を早めることで、積算気温、日照時間確保のため、4月下旬早々に田植えを実施。
多収に向けた施肥管理の取組内容基肥(ワンオール640、40kg/10a)は田植え時に側条施肥、追肥(スーパー味源、40kg/10a)は幼穂形成期に施用。
環境保護の観点から樹脂コーティング肥料の使用を中止したため、従来に比べ肥料効果が短かくなったが、幼穂形成期に即効性のある追肥を行い生育終盤まで粒の充実を促している。
施肥作業の省力・コスト低減の取組内容生育期間が長いため、基肥にできるだけ肥料効果が長い肥料を使用(田植え同時側条施肥)している。また、幼穂形成期の速攻性のある追肥施用により、作業の省力化と収穫まで肥料を切らさない工夫をしている。
病害虫防除方法及び省力化の取組内容病害虫防除剤の箱苗処理剤の使用により省力化を図っている。
雑草防除方法及び省力化の取組内容除草剤の移植時同時散布により省力化を図っている。
収穫・調製作業におけるコスト低減の取組内容ほ場での生育期間を長くしある程度乾燥させ、機械による乾燥時間を抑えることにより、コスト低減に努めている。
その他生産面で先進的な取組内容ドローンを導入し、ほ場ごとの生育情報のマップ化及び肥培管理等のデータを蓄積。また、収量センサー付きコンバインの導入により、収量等との関連性を分析し翌年産に向けて土壌改良材や施肥設計を行っている。
これらのICT化取組と従業員間での情報共有を徹底することにより、コスト削減・品質向上を図っている。

【経営面の取組】
輪作体系の取組内容基本的には毎年同じほ場で、飼料用米の単作を行っているが、作付け前の冬場の雪や降水量等を勘案し、用水が早く確保できるほ場を選択する等の調整を行う。
経営内での作業競合が生じないよう作業分散の取組内容ほ場での立毛乾燥期間を長くすることにより、主食用米の収穫作業との分散を図り効率の良い作業作業形態を実現している。
農地集積及び団地化による経営規模の拡大の取組内容市内広域にわたって農地中管理機構を活用して農地集積し規模を拡大してきた。飼料用米については生産性向上のため、灌漑水の供給が早い地域を選択し栽培することにより、移植を早め、登熟期間を長く確保するなど多収性品種の特性を十分に発揮できるよう管理を行っている。
流通コストの低減の取組内容実需者へは乾燥もみを直接フレコン出荷することで調製経費、包装容器代及び運搬経費の削減に取組んでいる。
生産者側で保管せず、検査後一括納品し、運賃は実需者負担としている。
実需者ニーズに対応した安定供給体制取組内容品種等の指定はないが、契約数量の確保については要望が高く、安定的な供給のため複数年契約を行っている。契約自体は主食用米の地域単収で行っているため、契約数量を割込むことはまずないが、実需者としてはできたものはすべて買取るのでもっと増やしてほしいという要望があるものの、主食用米の契約や作業体系の関係で飼料用米を増やすのは難しい状況。
その他経営面で先進的な取り組み内容収穫量を上げることで、コスト軽減が図られるという発想で経営している。

【地域との連携及び生産技術の普及・啓発】
耕畜連携による効率的な生産体制の取組内容地力維持の観点から耕畜連携(飼料用稲のわら利用)は行わず、ほ場にすき込んでいる。
生産技術の普及を図るために、地域内で取組内容県普及部とドローンセンシング技術の実証に取組み、ドローンで収集したデータと実際の作柄の検証を行い、コスト削減や品質向上等に取組んでいる。その他、県普及部、JA等の研修会に参加し情報収集と栽培技術向上に努めている。
特に模範となる特徴的な取組内容島根の飼料用米の栽培暦が中生系品種のため、近隣の生産者に主食用米植付後の田植えを指導している。当社は、あえて早く植えることで収量を確保しており、そのことが優良事例と考えている。
その他(上記以外に特徴のある取組内容があれば、記載。その他、飼料用米に取り組んだ経緯や、当年産に限らず、これまで行ってきた取組内容、多収に至った過去からの経緯等を記載)
作業分散による効率的な農業機械の運用ができること、刈取りを最終盤まで伸ばし立毛乾燥による乾燥代の削減、もみ出荷により調整作業の手間と経費削減が進められることをメリットと考えている。
それに加え、品代はほぼ期待できないが交付金制度がしっかりしているため、主食用米の価格が安定しない中でも一定の収入が確保でき、経営上のリスクヘッジとして有効な選択肢であると考え、平成22年産から実需者との直接契約により取組んでいる。

【地域の平均単収からの増収の部】
日本農業新聞・会長賞
柿並 博志(かきなみ ひろし)
経営体所在地:宮崎県都城市
団体名・氏名:柿並 博志(かきなみ ひろし)
経営状況 (雇用の有無等)夫婦2名の家族経営 ※認定農家 ブロイラー・水稲・露地野菜の複合経営
経営面積562a
水田面積465a
主食用米 作付面積(品種別)ヒノヒカリ 169a 、おてんとそだち 57a
その他作物 作付状況(品種別)ソルガム 66a、えん麦 442a
飼料用米作付面積116a
品種名ミズホチカラ
10a当たり収量734kg
地域平均単収との収量差235kg
出荷先JA都城→JA宮崎経済連→JA全農ふくれん→飼料会社

調査項目 当年産の取組状況について
【生産面の取組】
品種の選定理由従前は「まいひかり」に取り組んでいたものの、平成30年度から、倒伏に強く、安定して多収量を確保でき、なおかつ栽培が容易な「ミズホチカラ」を選定している。また、晩生品種に属するため、主食用米「ヒノヒカリ」との収穫時期、労力の分散が図られる。乾燥施設も自身で所有しているが、収穫時期のズレにより、工程に余裕ができるため、コンタミ(異物混入)が避けられる。
育苗における省力・コスト低減の取組内容温湯消毒を実施し、農薬の利用回数を減らすことで、環境に配慮した栽培を実施している。種子協会からの種子を自身で苗箱に種播き・覆土し、コスト削減を行っている。
田植えにおける省力・コスト低減の取組内容長年の栽培実証を行い、独自の疎植栽培方法を確立した。疎植(株間26cm、12.8株/u)での植え付けになるため、田植えの省力化及び苗代のコスト低減につながっている。10aあたり約1,650円の削減効果(10aあたり苗箱数 通常18箱 → 柿並氏15箱、苗箱1箱が約550円であり、3箱使用量が減っているため)。
多収に向けた施肥管理の取組内容ブロイラーで発生する鶏糞堆肥を用い、10a当たり2tを土壌改良及び窒素成分の補填のために施用しており、耕畜連携にもつながっている。また、ようりんを施用している。
施肥作業の省力・コスト低減の取組内容元肥は、田植時に側条施肥で行い、肥料のコスト削減を行っている。
病害虫防除方法及び省力化の取組内容無人ヘリコプター(委託)で薬剤散布を実施、適期での防除・省力化を行っている。
雑草防除方法及び省力化の取組内容除草剤は、田植同時施用により省力化を実現し、水管理で効果を高める。年毎の薬剤効果を見極め、場合によっては薬剤を変更するなど効果的な防除に努めている。また、こまめに圃場の観察を行い、少量のヒエであっても都度、処理を行うなど、収量向上を念頭に置き、管理に努めている。
収穫・調製作業におけるコスト低減の取組内容品質低下に十分留意しながら、立毛乾燥を行い、籾水分を低下させることで、乾燥時間の短縮に繋げ、コスト低減を実現している。
その他生産面で先進的な取組内容側条施肥と合わせて、たい肥として鶏糞を散布することで地力の増進と、安定的な収量確保に努めている。

【経営面の取組】
輪作体系の取組内容飼料用米、主食用米、ソルガム、エンバクなどを作付けし、土地の有効利用を行っている。
経営内での作業競合が生じないよう作業分散の取組内容ブロイラー、水稲、露地野菜の複合経営に取り組んでいる。ブロイラーにおいては入雛・飼養・出荷を、田畑においても肥培管理を計画的に行い、無理のない経営に取り組み、安定した収量と品質向上に努めている。
農地集積及び団地化による経営規模の拡大の取組内容飼料用米に関しては自宅周辺1km圏内で4箇所(約30a×2箇所、約25a×2箇所)で管理を行っている。
また、その他の作物に関しても、経営農地のうち、ほとんどを利用権設定、農地中間管理機構を活用するなど、農地の集積・団地化をすすめている。
流通コストの低減の取組内容自ら乾燥施設を所有し、調製は委託し、出荷を行っている。
実需者ニーズに対応した安定供給体制取組内容地元JA指導員と情報交換を行うなど、需実者のニーズに合わせ、出荷を行っている。また、安定供給を担うため、飼料用米の複数年契約にも取り組む。
その他経営面で先進的な取り組み内容地域の中でも経営耕地のほとんどを利用権設定、農地中間管理機構を活用した農地が占める割合が突出して高く、農地の適正活用に対する意識が高い。

【地域との連携及び生産技術の普及・啓発】
耕畜連携による効率的な生産体制の取組内容飼料用米の他にも、ソルガム、エンバクを栽培しており、近隣の畜産農家に供給することで、地域の耕畜連携の一翼を担っている。
生産技術の普及を図るために、地域内で取組内容管内のJA指導員、農業者と飼料用米の肥培管理で意見交換を行うなど、品質向上・収量増に向け、余念がない。また、新規に取り組む農業者へのアドバイスを行い、飼料用米の収量増につなげるなど地域全体の技術向上にも貢献している。
特に模範となる特徴的な取組内容平成29年から鷹尾地区農事振興会会長(JA、行政)を務めており、地域の農業発展に貢献している。
平成24年からは、都城盆地土地改良区総代として活動している。
地元地区で、水田受託作業を100a〜300a(田植・収穫)、収穫期は乾燥作業を行うなど、地域では欠かせない担い手である。また、妻のマリ子氏は農業委員として活躍している。
その他(上記以外に特徴のある取組内容があれば、記載。
その他、飼料用米に取り組んだ経緯や、当年産に限らず、これまで行ってきた取組内容、多収に至った過去からの経緯等を記載)
以前は自身が経営するブロイラーに「まいひかり」を自家利用していたが、より収益性が高く、低コストで多収量となるミズホチカラへの作付・出荷に取り組み見直しを行った。以前から主食用米作付は相当規模の実績技術があったため、平成30年度に初めてミズホチカラに取り組んで、現在に至るまで安定的な収量を確保している。


審査委員の紹介と審査委員会の実施

令和3年 3月5日(金) 農林水産省をホストとして、リモートで審査委員会を開催しました。

令和2年度 「飼料用米多収日本一」審査委員名簿

所属機関
役職名
氏 名
審査委員長
国立研究開発法人農業・食品産業技術研究機構

九州沖縄農業研究センター 水田作研究領域水田栽培グループ 
グループ長
 中野   洋 
審査委員
東京大学名誉教授

ホウライ株式会社準社員・千本松牧場(那須塩原市)
東京大学名誉教授
 谷口 信和
株式会社 和家養豚場
代表取締役
 和家 貴之 
一般社団法人 全国農業協同組合中央会
農政部長
 西野  司 
全国農業協同組合連合会
米穀生産集荷

対策部長
 栗原 竜也
協同組合 日本飼料工業会
専務理事
 橋  洋 
生活クラブ生活協同組合・東京
副理事長
 加瀬 和美 
日本農業新聞 編集局
営農生活部部長
 安藤まゆ子 
農林水産省 政策統括官付穀物課
企画班課長補佐
 今西 直人 

実施要領
農林水産省の掲載ページ
農林水産省の飼料用米関連情報のページ


【お問合せ先】
政策統括官付穀物課
担当者:渕上、川口、日
代表:03-3502-8111(内線4846)
ダイヤルイン:03-3502-5965
FAX:03-6744-2523

表彰式は、中止しました。

表彰状・副賞縦んの表彰年月日は、令和3年(2021年)3月26日としました。

表彰状は、受賞者のご自宅ないしは地方農政事務所にお送りします。


中止した「シンポジウムと表彰式」は下記のとおりです。

第7回(通算14回)飼料用米を活かす日本型循環畜産推進交流集会
飼料用米多収日本一表彰式、畜産物ブランド日本一表彰式
飼料用米普及のためのシンポジウム2021
として、下記要領で開催・実施する予定でした。
日時:2021年3月26日(金) 11:00〜17:00。
会場:東京大学・弥生講堂(一条ホール) 
表彰式の時間は、13:00〜14:15

今後の状況によりますが、
5月から6月をめどにシンポジウムを開催したいと考えています。
開催方法は今後の進展により、リモートが実会合かは判断をいたします。


一般社団法人 日本飼料用米振興協会 事務局

理事長 海老澤惠子

理事・事務局長 若狹良治

TEL&FAX 03-3373-8119


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   ● 令和2年度 実施要領 新旧比較表 ページに移動

   ● 令和2年度 参加申込書・出品調査書(記入例を含む) ページに移動

   ● 令和2年度 生産数量報告書 ページに移動

   ● 令和2年度 案内チラシ ページに移動(作成準備中です)

   ● 令和2年度 Q&A「よくある質問」 ページに移動

   ● プレスリリース 令和2年(2020年)6月1日 農林水産省政策統括官穀物課
     農林水産省のホームページに掲載されましたらリンクします。

 表彰式
 2021年3月26日(予定) 
  に開催する下記のシンポジウムの中で行います。
  確定しましたら、改めてご連絡いたします。

第7回(通算第14回)


飼料用米を活かす日本型循環畜産推進交流集会

令和元年度 飼料用米多収日本一表彰式

令和2年度 飼料用米活用畜産物ブランド日本一表彰式

 〜 飼料用米普及のためのシンポジウム2021 〜


注意:第6回(通算13回)は新型コロナウイルス蔓延防止のために中止しました。第6回発表資料集(掲載ページにGO)を作成しましたので、回数としてカウントしました。


  掲載ページにGO クリックすると掲載ページに移動します。


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ご案内

2021年社員総会のご案内

昨年2020年の定時社員総会は、書面議決で実施しました。

今年は6月10日(木)15:00〜16:00 にリモート(zoom)で開催します。事務局・さいたま支局がホストとなり、総会を運営します。

15分前に、正会員、賛助会員・理事/監事に招待メールをお送りします。


本部

東京都中野区弥生町1-17-3

TEL   03-3373-8119

さいたま支局

さいたま市南区内谷5−4−14−1006

070-3522-3151

以上

第8回理事会 理事会開催要領

1.日時:2021年4月16日(金)     15:00〜17:00

2.会場、開催方法

  リモート(zoom)で

  開催します。事務局・さいたま支局

  がホストとなり、

  会議を運営します。

  15分前に、理事/監事

  に招待メールをお送りします。


一般社団法人日本飼料用米振興協会

理事長 海老澤 惠子